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《うまくいけば来年》Sバンタム級統一王者・井上尚弥「日本人と100億円マッチ」に現実味

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月4日 11時32分

《うまくいけば来年》Sバンタム級統一王者・井上尚弥「日本人と100億円マッチ」に現実味

井上尚弥(C)共同通信社

 日本の誇る怪物もまさかの結末にア然ボー然だ。

 昨3日に行われたボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)の防衛戦。井上は当日体重7.4キロ増で挑戦者のTJ・ドヘニー(37=アイルランド)の同11キロ増と4キロ近い体重差があったものの、終始有利に試合を展開。慎重な立ち上がりから、6Rにラッシュを見せた直後、事件は起きた。7R序盤、突如、腰を押さえて表情を歪めるドヘニー。さらに右足を引きずる姿に続行不可能とみなしたレフェリーが試合を止めたのだ。

 相手の負傷によるTKO勝利という何とも締まらない結末に、試合後の井上は「(ドヘニーの腰へのダメージは)少なからずあったと思います」としつつ、「長く試合をしていればこういうこともあるということで」と話すにとどめた。

 その後、ドヘニーの腰痛は井上のパンチによるダメージの蓄積ということが判明したが、いずれにせよ、これで28戦28勝25KO。次戦は12月にIBF・WBOスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(25=オーストラリア)を迎え撃つ可能性が高いものの、こちらは7月の試合で左の拳を負傷。すでに井上をプロモートするトップランク社のボブ・アラム氏は先の先の先まで見据えている。

 この日、井上を祝福するためリングに上がったアラム氏は、「年内にもう1試合、東京でやって、来年はラスベガスで大きな試合をしたいと思います」と防衛プランを披露。先日の記者会見後には、トップランク社と契約したWBCバンタム級王者の中谷潤人(26)の名前を挙げて、「うまくいけば来年、その可能性はある。もちろん、すべてがうまく進まないと難しいが。井上と中谷が試合をすれば、日本のボクシング史上最大の試合になるかもしれない」とも話しているのだ。

伝説の「薬師寺vs辰吉」をはるかにしのぐドリームマッチに

 過去、「日本ボクシング史上最大の興行」として今もなお語り継がれているのが、1994年に名古屋で行われた薬師寺保栄vs辰吉丈一郎のWBCバンタム級王座統一戦だ。人気絶頂の日本人ボクサー同士の世界戦は、TBS系列の中部日本放送が生中継し、辰吉のファイトマネーが当時としては超破格の1億7000万円であることも話題になった。視聴率も東海地方50%超、関西地方40%超、関東地方40%弱と、社会現象にもなったほどだ。

 アラム氏いわく「世界のボクシングの顔」となった井上のファイトマネーは、前回5月のネリ戦時点で10億円を突破。大橋ジムの大橋会長も「(金額の)ケタというか、過去最高」と認めている。

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