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楽天・田中将大「200勝未到達確実」だから現役安泰の皮肉…貢献ゼロでも《億プレーヤー》継続へ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月5日 9時26分

楽天・田中将大「200勝未到達確実」だから現役安泰の皮肉…貢献ゼロでも《億プレーヤー》継続へ

田中将大(C)共同通信社

 順調といえば順調かもしれないが……。

 楽天の田中将大(35)が昨4日、DeNAとの二軍戦に登板。5回2/3を投げ、8安打2失点。前回が5回途中4失点だったことを考えると、前進したのは間違いない。

 田中は昨年10月に右肘のクリーニング手術をし、今季一軍登板はゼロ。リハビリは一進一退で8月から二軍で実戦復帰したばかりだ。この日も100球がメドだったこともあり、イニング途中でマウンドを後輩に譲った。

 田中は楽天が唯一優勝した2013年、24勝0敗と八面六臂の活躍を見せた功労者だが、ヤンキース移籍を経て21年に古巣復帰して以降は年々成績が悪化。21年から4勝9敗、防御率3.01、22年9勝12敗、同3.31、昨季は7勝11敗、同4.91だった。

「今の田中の置かれている立場は複雑です」と、球界OBが続ける。

「一選手として見ると厳しいでしょう。今季はチームに何ら貢献をしていないので、二軍では『調子を落としたレギュラーの調整登板』とは見なされない。一軍で投げたければ二軍でも好投を続ける必要がある。まして、楽天は現在4位でCS出場争いの真っ最中。そんな時期に下で結果を出していない先発は投げさせられません」

 一方、田中将大個人とした見た場合はどうか。

「大功労者ですから、球団はムゲには出来ませんよ。しかも、田中は日米通算200勝まで残り3勝。達成すればマスコミにもニュースとして大きく取り上げられるし、関連グッズで商売もできる。記録達成まで楽天は絶対に田中を手放しません。戦力にならずとも、それまでは現役のイスは確約されているようなもの。今季3勝が難しいということは、逆に言えば来季は安泰ということです」(前出のOB)

 楽天復帰の21年から年俸9億円プラス出来高の2年契約を結んだものの、結果が伴わず、今季は年俸2億6000万円の1年契約。来季はさらに下がるともっぱらだが、一軍で投げなくてもまだ2億円以上の年俸をもらえるとしたら、羨ましい限りだ。

 昨季クビになった安楽の後輩イジメ事件にも加担していたと疑われ、ファンからの目も厳しくなった。活躍しなければ風当たりは強くなる一方だが、その分、現役寿命は伸びる。何とも皮肉な話である。

  ◇  ◇  ◇

 そんな田中を球団は快く思っていないのが現状だ。それどころか、「厄介者」として扱っているという。いったいなぜか。田中の周りで何が起きているのか

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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