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茂木幹事長は目立ちたいだけ? 総裁選出馬会見で“デタラメ政策”ブチ上げ自民党内から総スカン

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月5日 16時3分

茂木幹事長は目立ちたいだけ? 総裁選出馬会見で“デタラメ政策”ブチ上げ自民党内から総スカン

「茂木ビジョン」は意外どころか荒唐無稽(C)日刊ゲンダイ

「意外と敏充」──。自民党総裁選(12日告示、27日投開票)に向け、こんなキャッチフレーズを掲げた茂木敏充幹事長が4日、出馬表明会見を行ったが、打ち出した政策は意外どころか荒唐無稽。党内から総スカンを食らっている。

 茂木は「成長戦略による税収アップなどにより新たな財源を確保し『増税ゼロ』の政策を推進する」と強調。岸田政権が決めた防衛増税や子育て支援金の保険料負担増について、新たな財源確保で対応できると豪語し「それぞれ1兆円(の国民負担増)は停止する」と聞こえのいい発言に終始した。

 岸田政権は防衛費倍増の財源のうち、1兆円強については法人、所得、たばこの増税で確保する方針を決定。児童手当の拡充などを実施するため、2026年度から「子ども・子育て支援金」を新設し、公的医療保険料に上乗せする形で、国民と企業から計1兆円を徴収する方針も決めている。

 茂木はこれらの負担増を止め、税収増で賄うとし「3年以内に結果が出なければ総理が責任を取る」とまで言ってのけた。さすがに林官房長官は「政府としては、防衛力や子育て政策の抜本的強化を実現する上で(負担増は)必要だと考えている」と反論。

 ある自民中堅は「呆れてものが言えない」と、こう続ける。

「成長戦略で負担増を止められるなら誰も苦労はしない。やむなく国民に負担増をお願いしたのが実態だ。総裁選の候補として埋没しているから、注目を集めるためにムチャクチャなことを言ったのだろうが、無責任すぎる」

荒唐無稽な「茂木ビジョン」に今度は進次郎が“悶絶”

 さらに、茂木は「政治とカネ」を巡って、使途の公開義務がない政策活動費の廃止に加え、政治資金パーティーの収益を課税対象とする法改正にも意欲を示したが、本当にヤル気があるのかは極めて怪しい。前出とは別の自民党議員が言う。

「彼は党のナンバー2の幹事長なのだから、本気でやるつもりなら、いつでも進められる立場にある。なのに、これまで裏金問題を巡って党内調整に動かず、サボタージュしてきたのが実態。何を今さら、という感じだ」

 デタラメだらけだが、荒唐無稽な「茂木ビジョン」にあの“客寄せパンダ”は頭を抱えているようだ。6日出馬表明する予定の小泉進次郎元環境相だ。

「これまで出馬会見した候補が裏金議員に気を使って、『政治とカネ』を巡る改革に消極的な姿勢を示す中、進次郎さんはより踏み込んだ案を打ち出して差別化を図るとみられている。出馬会見で政治資金規正法の『再改正』に言及すると目されています。しかし、茂木さんが政策活動費の廃止にまで触れてしまった。進次郎さんとしては、よりインパクトのある改革案を打ち出さざるを得なくなったわけです」(永田町関係者)

 進次郎の出馬会見を巡っては、参加者をメディア1社につき1人に限定。総裁選向けの視察については、気心の知れたメディアにしか告知しない閉鎖性である。「ボロが出るのを恐れているから」(同前)だそうだ。こんな調子では「茂木よりショボい」と酷評されても仕方ないだろう。

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