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24時間テレビ視聴率アップに「フワちゃん騒動」も貢献! 識者「ザイオンス効果」を指摘

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月6日 9時26分

24時間テレビ視聴率アップに「フワちゃん騒動」も貢献! 識者「ザイオンス効果」を指摘

やす子(C)日刊ゲンダイ

 8月31日から9月1日にかけて放送された「24時間テレビ」(日本テレビ系)の番組平均視聴率が前年を上回ったことが大きな話題になっている。値は12.5%で、前年の11.3%を1.2ポイント上回ったのだ。

 番組放送前、24時間テレビには昨年11月に発覚した系列局の日本海テレビの元幹部による義援金横領事件を絡めた批判が多く上がっていた。このため、視聴率は前年を下回るとの見方が大勢だったが、それを覆したわけだが、その原動力はいったい何だったのか。放送コラムニストの高堀冬彦氏は「『24時間テレビ』の華はマラソンとスペシャルドラマですが、今年はどちらも優秀でした」と、視聴率をけん引したと分析する。

■「子供から大人まで受け入れやすいドラマでした」

 今年のスペシャルドラマは「欽ちゃんのスミちゃん 〜萩本欽一を愛した女性」。コメディアンの萩本欽一(83)を題材としたドラマだが、高堀氏はスペシャルドラマについて、「大抵が障がい者の物語です」と指摘する一方、今年のドラマの特徴が視聴率アップに貢献したと語る。

「それもいいのですが、今回は『みんな誰かのお陰で生きられている』という視点でした。テーマが平易なので、子供から大人まで受け入れやすいドラマでした」

 マラソンも及第点だという。今年のランナーはお笑い芸人・やす子(25)が務めたが、そのタイトルは「全国の児童養護施設に募金マラソン!」。高堀氏は「養護施設に募金をするため、マラソンに挑みました。そんなやす子の足を引っ張ろうとする人はまずいませんよ」と、応援されやすいテーマだったと分析。「過去にはもっとメジャーなランナーもいましたが、共感度が一番高かったのはやす子でしょう。純粋な10代とF1層(20~34歳女性)の視聴者を惹きつけました」と、若い世代への訴求力が極めて高かったのではないかと語る。

■「やす子」という名前がメディアで連呼されたことも視聴率アップに貢献

 最後に、高堀氏は極めつきの要素として、やす子を襲ったハプニングを挙げた。タレントのフワちゃん(30)による「暴言騒動」である。高堀氏は「フワちゃんは結果的に格好のヒール役となりました。引き立て役です。フワちゃんの攻撃でやす子はより輝きました。やす子がフワちゃんを一切責めないところも良かったです」と、騒動はやす子にプラスの要素が満載だったと語る。

 併せて、騒動でやす子の名前がメディアで連呼されたことで、CMなどに用いられる、連呼されることで親しみを発生させる「ザイオンス効果」が「出たとみて良いと思います」とも分析。番組に様々な視聴率アップの要素が詰め込まれていたのはもちろん、突発的なラッキーも加わって、今年の24時間テレビは大成功に導かれたようだ。

  ◇  ◇  ◇

 CMにありがちな「商品名の連呼」。うっとうしいなという思いが頭をかすめるが、それでも、販売促進効果はあるという。

●関連記事【もっと読む】ローラが耳障りなほど商品名を連呼…視聴者も《意味不明》と首捻るCMの効果と予算事情…では、耳障りなCMであっても「ザイオンス効果」によって商品が売れてしまうという事実について伝えている。

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