1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「スーパーカーに飛び石が当たった」セレブもどき3人組の巧妙詐欺手口…クレカ34枚で商品4000万円を購入

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月6日 9時26分

「スーパーカーに飛び石が当たった」セレブもどき3人組の巧妙詐欺手口…クレカ34枚で商品4000万円を購入

深川署に入る斎藤貴聡容疑者と妻の智華容疑者(C)共同通信社

 セレブもどきの茶髪夫婦らは時にはフェラーリで、また時にはランボルギーニでトラックを追いかけ、運転手に因縁をつけて運転免許証を撮影し、不正にクレジットカードを作成していた。

 他人の個人情報で作ったクレジットカードでスマホなどを購入したとして、警視庁犯罪収益対策課は3日、詐欺と窃盗の疑いでいずれも職業不詳の斎藤貴聡(32)と妻の智華(33)、派遣社員の野村祐貴(30)の3容疑者を逮捕した。

 斎藤容疑者らは2022年ごろから、高速道路を走行中のトラックをスーパーカーで追跡。トラックがサービスエリアに入ったところで停車させ、「飛び石が当たった。車体に傷をつけられた」と言いがかりをつけ、自ら免許証を提示。相手の運転手にも「免許証を見せて」と要求し、運転手の顔写真と個人情報をスマホで撮影した。斎藤容疑者らは同様の手口でトラック運転手ら9人分の免許証を使い、複数の銀行口座や計34枚のクレカを作成。約4000万円の商品などを購入していた。

警察を呼んで「事故」と信じ込ませる

「斎藤らは1都10県で犯行を繰り返し、運転手を信じ込ませるため、わざわざ地元の警察に通報までしていた。警察が調べたところ、飛び石が当たったかどうか確認できなかったが、斎藤は運転手に以前からついていた傷を示し、実際に被害に遭ったようにみせかけていた。すべて警察が民事不介入なことを承知の上での犯行だった。運転手は後日、保険会社から連絡があると思っていたが、それっきり何も言ってこなかったため、そのまま放っていた」(捜査事情通)

 斎藤容疑者らは免許証とは別の住所を届け先に指定できるカード会社を選び、クレカを郵送で受け取るため、複数の部屋を借り上げていた。

 決済代金が引き落とされなかったことから、カード会社が不審に思い、名義人の運転手に確認して不正が発覚した。

「不正に取得したクレカで購入したスマホや衣類を売りさばいたり、返品して現金を得ていた。金はフェラーリのローン代や、夫婦が住む東京・湾岸エリアのタワーマンションの家賃に充てていた。同じく犯行に使っていたランボルギーニはリース車だった」(捜査事情通)

 手口は巧妙だが、いつまでも逃げ通せると思っていたのか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください