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ロッテ《シーズン通して働けない佐々木朗希》に飲ませたい超献身的なカイケルの爪のアカ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月6日 9時26分

ロッテ《シーズン通して働けない佐々木朗希》に飲ませたい超献身的なカイケルの爪のアカ

カイケル(C)共同通信社

 さすがはメジャー通算103勝のサイ・ヤング賞投手ーー。

 そう思わせるのがロッテの左腕、ダラス・カイケル(36)だ。

 昨5日の楽天戦に先発し、5回3安打1失点に抑えて初勝利をマークしたことはもちろん、投手は投げてナンボという強い気持ちと姿勢だ。

 ブリュワーズでの最後の登板は今年7月13日のナショナルズ戦。先発して3回8安打3失点で降板すると、2日後の15日に戦力外に。30日にロッテへの入団が発表され、8月10日に来日。翌11日にはゾゾマリンで入団会見をすると「まだ時差ボケがある」と言いながらキャッチボールなどで汗を流した。

 メジャーとは異なる日本のボールやマウンドはもちろん初めてだが、来日から1週間後の17日にはソフトバンク相手に先発して5回2失点。そこから23日のオリックス戦、29日の西武戦と中5日で回っている。この日の楽天戦が中6日だったのは前日まで3日間、試合がなかったから。ここまで4試合はいずれも100球に満たず降板しているものの、最低でも5回は投げ、防御率2.12と試合を作っている。

「マウンドもボールも違うけど、コントロールをしっかりつけること」と本人が言うように、球速は140キロ台前半ながらツーシームやカッターなど動くボールを低めに集めて打たせて取る投球を続けている。

「アメリカのスーパースターなので結果は出して欲しいです。プラス、マリーンズは若いチームなので、若いピッチャーに技術や経験を教えてもらえればすごくありがたいです」

 吉井監督はこう話しているが、来日1週間後から環境の異なる日本でフル回転しているのはさすが。タイプが異なるとはいえ、プロ5年目ながらシーズン通して働いた経験がなく、今季もすでに2度、戦列を離れた佐々木朗希(22)にはカイケルの「技術や経験」に加えてその「気概」も注入してもらいたい気がするのだが。

  ◇  ◇  ◇

 そんなカイケルの、チームにとってさらに嬉しい「セールスポイント」とはいったいなにか。どんなところが終盤戦にプラスになるのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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