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西武再建に“身売り”という選択肢は?《今の球団上層部は野球を知らず興味もない》悲惨な現状

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月6日 11時53分

西武再建に“身売り”という選択肢は?《今の球団上層部は野球を知らず興味もない》悲惨な現状

渡辺監督代行(C)日刊ゲンダイ

「OBとして嘆かわしいですよ」

 こう話すのは西武などで活躍した名球会会員の山崎裕之氏だ。

 もっか西武は38勝81敗2分け、借金43で5位オリックスにも19ゲーム差と、ブッ千切りの最下位。西鉄時代に記録した球団ワーストの84敗を塗り替えるのも時間の問題だ。

 冒頭の山崎氏が続ける。

「今季はルーキーで新人王候補の武内の加入や、入団6年目で頭角を現した渡辺勇ら、投手陣はそれなりに豊富。問題はリーグワーストのチーム打率.209とまったく打てないこと。投手陣が健在な間に、何とか野手を立て直さないといけません。とはいえ、チーム再建には時間がかかる。最低でも5年は必要ではないか」

 スポーツ紙などは「渡辺監督代行辞任、来季は西口二軍監督が昇格か」などと報じているが、指揮官の首をすげかえただけでどうにかなる問題なのか。昨季から指揮を執る松井監督を開幕早々に休養させ、渡辺監督代行が後を受けても、チーム状態に何ら変化はないのが現状だ。

 別の古株OBが言う。

「一軍半ばかりの野手を見る限り、コーチの指導や育成システムが機能していないことは明白です。そのためにはカネを投じ、優秀なコーチやスタッフを集めなければいけないのだが、今の球団上層部の大半は野球を知らないし、興味がないんでしょうね。だから渡辺GMの言うことには『はい、はい』と従うが、それもカネを出さない範囲でのこと。オーナー以下、フロントを改革しない限り、誰が監督をやっても勝てるはずがない」

 となれば、もはや身売りしかないのか。今年5月、親会社の西武HDは赤坂プリンスホテル跡地にある複合施設の売却を決定。すでに30近い関連施設を外資などに売り払った。親会社が経営難にあえいでいるのだから、そちらの援助もアテにできない。

 勝てないチームに客足も遠のいている。コロナ前の2019年は1試合平均2万5299人だったが、昨季は同2万40人、今季も2万1092人と減少。

「それでも純利益はプラスらしい。それが問題なんです。渋チン経営で利益が出ているのだから、西武HDも『ライオンズは現状維持でよし』と考えてしまい、ますますカネを投じようとはしない。これではいつまでたっても強くなれませんよ」(前出の球団OB)

 23回の優勝を誇る西武がかつての輝きを取り戻すためには、抜本的なテコ入れが不可欠だ。

  ◇  ◇  ◇

 西武の喫緊の課題である「次期監督候補」として、意外な名前も挙がっている。なんと外国人で、かつての「名助っ人」だ。それはいったい誰なのか。

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