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柳沢慎吾の芸で“ひたむきに頑張る”を痛感…原点は「一生懸命やってる姿が一番かっこいい」だ(本多正識)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月7日 9時26分

柳沢慎吾の芸で“ひたむきに頑張る”を痛感…原点は「一生懸命やってる姿が一番かっこいい」だ(本多正識)

柳沢慎吾(C)日刊ゲンダイ

【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#208

 柳沢慎吾

  ◇  ◇  ◇

 先月の「笑点」演芸コーナーで、十八番ネタ「ひとり甲子園」の7分にわたる熱演が話題になった柳沢慎吾さん。20年以上も前に十数分のロングバージョンを目の前で見せていただいた時と変わらない躍動感とパワーに感激しました。

 よく「裏も表も変わらないタレント」と評されますが、お会いしたときも楽屋の挨拶からパワー全開。明るい気持ちのいい挨拶にこちらも自然とテンションが上がりました。

 小さい頃から、テレビを見ては真似てみることが大好きだったそうですが、まさに「芸は模倣から」を積み重ねてこられたのでしょう。柳沢さんの凄いところは、普通なら省いてしまう、気が付かないような詳細な部分まで、少し誇張をしながらも“丁寧に再現して”おられること。

「警察24時」でおなじみ、たばこのセロハン部分に口をつけて無線マイクで交信するシーンは、あるミュージシャンの方に教えていただいたそうです。「そうなんですね」で終わらせず、すぐに実践してみるところも柳沢さんの凄いところ。

 そしてどの芸も一生懸命さが伝わってくるので思わず見入ってしまいます。NSCの授業でも「一生懸命やってる姿が一番かっこいい」と常々言っていますが、やはり芸の原点はここにあると思います。見せ方に違いはあっても根本は一生懸命!

 さらに「ひとり甲子園」も「警察24時」も“リスペクトが感じられる”ところでしょうか。ものまね芸人さんはみなさん真似る相手や事象に常に敬意を持っています。小バカにしていたら、それは舞台や画面を通しても伝わってしまい、心からの拍手もできないし、腹の底から笑うこともできないでしょう。柳沢さんのハツラツとした姿を見るたびに、ともすると斜に構えがちな若い子たちに一番大切なことを伝えてくださっているのだと思っています。

 収録が終わった後に私が感じた爽快感、気持ちよさはドラマやバラエティーにかかわらずどの現場でもきっとスタッフのみなさんが同じように感じておられることでしょう。柳沢さんが言われた「感謝を忘れないことですかね。ひとりじゃなにもできないですもんね」という“謙虚な姿勢”と“ひたむきに頑張る”ことが大切だと教えてくださっていると思います。

 還暦を過ぎてもパワフルな柳沢慎吾さんのますますの活躍を願ってやみません。

(本多正識/漫才作家)

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