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夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月7日 9時26分

夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

二宮のドラマは2ケタ維持も…(C)日刊ゲンダイ

 6日に「笑うマトリョーシカ」(TBS=金曜夜10時)と「伝説の頭 翔」(テレビ朝日=金曜深夜11時15分)、8日に「降り積もれ孤独な死よ」(日本テレビ=日曜夜10時30分)が最終回。それ以外の地上波の夏ドラマは、それぞれあと1~3話を残してクライマックスへ。

「業界界隈では《イベントが多い夏の連ドラは数字が取りにくい》などと言われてきましたが、そんな中でも2023年『VIVANT』、22年『オールドルーキー』、21年『TOKYO MER』と、夏ドラマでもヒットを続けているTBS日曜劇場は別格といったところでしょうか。今期の二宮和也さん主演の『ブラックペアン シーズン2』も唯一2ケタをキープしています」(テレビ誌ライター)

 一方、リアルタイムでの数字がものを言う視聴率では苦戦していても、主に配信での視聴者の人気を集めて、ネット上で「ブラックペアン2」以上の存在感を見せているのが目黒蓮(27)主演のフジテレビ月9「海のはじまり」。今期は、この2作以外は、視聴率や配信数、ネット上のリアクションでも目立ったものがない。

「だいたい毎クールのように最終回が近くなると《〇〇ロス》なんて話題がネット上を賑わすものですが、この2作品でさえそれがほとんど出てこないのが、今期の全般的な不調を物語っていますね」(芸能ライター)

 特に深刻なのは日本テレビで、土曜の夜9時台、10時台に2段積みしている連ドラが両方ともあまり話題にならないまま、7日時点であと3話も残している。ネット上では《小芝風花と福原遥のムダづかい》《セクシー田中さん問題の経緯や処理を見ても、日テレドラマは信用できない》など、辛らつな意見も飛び交っているようだが……。

「日テレは一部の視聴者に強い不振感を持たれてしまっているようですが、何とかそこから抜け出そうという兆しだってある。ネット上の意見に流されずにちゃんと向き合えば、面白いと思える作品にきっと出会えるはずだし、今期だって数字が良くなくても特定の視聴者に深く刺さっているドラマもあると思います」

 そう語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏は「今期の読売テレビ制作枠の深夜ドラマに、そんな兆しを見た」と、12日に最終回を迎える木村昴(34)主演「クラスメイトの女子全員好きでした」(日テレ系=木曜深夜11時59分)を挙げる。

「僕としては今期、唯一“ロス”を感じそうなくらい、このドラマの子役、クラスメイトたちも魅力的でしたね。大人になった彼女たちを演じる役者さんの使い方もなかなか豪華です。連ドラにしやすいように原作にない設定や展開も入れているのですが、それが原作の世界線を全然損ねていないし、むしろドラマを見て原作を読み返したくなるという理想的な作り。キー局のGP帯に比べたら低予算なのかもしれませんけど、作り手の熱意やセンス次第で面白くなる、ということです」

 フジ系列のカンテレ、テレ朝系列のABC、TBS系列の毎日放送、日テレ系列の読売テレビといった“在阪準キー局”制作のドラマがある。キー局とは違った発想やこだわりでドラマ作りに向き合うことが、地上波ドラマ全体への刺激につながるかも? むしろドラマは在阪局制作の方が面白い気もしてきた。

  ◇  ◇  ◇

 ジャニーズ問題などあったかのかと思わせるほどに嵐・二宮和也のしたたかさが話題だ。●関連記事【もっと読む】嵐・二宮和也 “世渡り上手”の原点…ジャニーズ性加害問題などどこ吹く風で絶好調…では、本人の「順調すぎる」芸能活動について伝えている。

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