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過去よりも「今やること」しか興味ない 林修の生き方【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月8日 9時26分

過去よりも「今やること」しか興味ない 林修の生き方【今週グサッときた名言珍言】

林修(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「仕事を楽しいと思ったことはない」
 (林修/NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」8月27日放送)

  ◇  ◇  ◇

 東進ハイスクールのテレビCMで発した「いつやるか? 今でしょ!」というフレーズが2013年、流行語となり、タレントとしても大ブレークした予備校講師の林修(59)。それから10年以上経ってなお、いまだ人気は衰えず、複数の冠番組を抱えている。そんな林が「仕事は楽しいですか?」と問われて答えた一言が今週の言葉だ。

「自分が楽しい仕事ではなく、自分ができる仕事をして、お金を払ってくれる人にありがとうございましたって言われたい」と続けた。それは予備校講師の仕事でも、テレビタレントの仕事でも、同じだという。

 林はもともと、テレビタレントになることはもちろん、予備校講師になろうとも思っていなかった。それどころか、塾講師なんて死んでもやるもんかと思うほど大嫌いだった。

 林は東京大学を卒業するとアナリストになりたいと思い、銀行に就職した。しかし、入ってみると、その銀行にはアナリストになる道がなかった。その結果、わずか5カ月で退職。そこから「空白の3年間」と自ら称する苦境の日々に突入した。

 後先を考えずに辞めたため、仕事もない。友人と会社をつくって失敗したり、投資やギャンブルに手を出したりして、多額の借金を抱えてしまった。仕方なく、自分ができて稼げる仕事として始めたのが、塾の講師だったのだ。

 塾講師は、生徒の成績が上がれば時給が上がる。2年後には東進ハイスクールの講師となった。一番好きな教科だったため、最初は数学の講師を務めたが、すぐに考えを改めた。数学では勝てない。人気講師の授業を見て回り、自分が勝てると確信したのが現代文だった。

「僕は、常に目を動かします。周りを見て、勝負するのはきついなと思うレースには出場しない」(リクルート「リクナビNEXT」2013年4月10日)と林は言う。その代わり「勝てる場所で誰よりも努力する」(同前)と。

 仕事としてやっている以上、「常に満点以上の点を叩き出したい」(オリコン「ORICON NEWS」23年3月19日)と語る林は目の前の努力を惜しまない。80点取れれば合格という発想はない。「今までの人生は合格ですか?」と問われた林はこう答えている。

「過去に点数つけて意味あるんですか? そういう生き方してきてないんで」(TBS系「情熱大陸」13年5月19日)

 林修は、過去のことよりも、「今」やるべきことしか興味がないのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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