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大谷はMVPに相応しくない?《伝統重視》のNYメディアが“身内びいき”の横ヤリ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月8日 9時26分

大谷はMVPに相応しくない?《伝統重視》のNYメディアが“身内びいき”の横ヤリ

大谷翔平(C)共同通信社

 レギュラーシーズンも佳境に入り、ナ・リーグのMVP争いに注目が集まり始めた。

 前人未到の「50ー50」(50本塁打、50盗塁)を狙うドジャース・大谷翔平(30=44本塁打、46盗塁)を推す米メディアは少なくないものの、ここにきて名将として知られるバック・ショーウォルター氏が待ったをかけた。

 ヤンキースら5球団で指揮を執り、最優秀監督に4度選ばれたショーウォルター氏は日本時間3日、大リーグ専門チャンネルの「MLBネットワーク」に出演。大谷の受賞が有力視されることに疑問を呈し、「私ならリンドーア(メッツ)を選ぶ。彼のように守備の要を担っていれば、打撃以外で貢献して試合に勝てる。DHの選手が4打数無安打では試合に勝てない」と話した。

 リンドーアは、守備の負担が大きい遊撃として140試合に出場し、打率.274、30本塁打、84打点、26盗塁。大谷の「40‐40」には及ばないものの、「30ー30」達成を目前としている。野球データサイトのファングラフスによれば、MVP投票で重視される選手の貢献度を示すWARは7.3。大谷の6.6を抑えてリーグトップで、現時点ではリンドーアに軍配が上がる。

 過去にエンゼルスで2度(21、23年)、満票で受賞している大谷はリーグをまたいで2年連続3度目の栄誉を手にできるのか。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういう。

「最近はショーウォルター以外にも、元メッツ監督のコリンズがスポーツ専門局『SNY』でリンドーアを絶賛するなどニューヨークのメディアによる肩入れが目立つ。ニューヨークのスポーツメディアは伝統を重視する傾向があり、今回のMVP投票でも守備に就かないDHの大谷よりも、多くの記者は走攻守三拍子揃ったリンドーアを評価するのではないか。東海岸の記者による身びいきも予想され、特にニューヨークの記者の票はリンドーアに集中する可能性もある。『50ー50』に到達しても、DHだからクリアできたと見る記者は少なくないと思う」

 3度目のMⅤP受賞は確実とみる向きもあるが、手厳しいニューヨークメディア次第といえそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷に、26年WBC出場辞退の可能性が浮上している。周囲は「大谷で連覇」とかまびすしいが、いったなぜか。大谷が「絶対に避けたいこと」とは何なのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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