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大の里の大関昇進 今場所「11勝止まり」なら相撲協会どうする? 先場所はまさかの9勝止まり

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月9日 9時26分

大の里の大関昇進 今場所「11勝止まり」なら相撲協会どうする? 先場所はまさかの9勝止まり

大の里(右)がはたき込みで熱海富士を下す(C)共同通信社

 相撲で負けて、勝負に勝った。

 昨8日の大相撲9月場所初日、危うく黒星発進となるところだったのが、大関昇進を狙う関脇・大の里(24)だ。

 立ち合いで熱海富士の右下手を掴んで土俵際に追い詰めるも、土壇場で体を入れ替えられ、一転して窮地に。何とかはたき込んで勝利を手にしたものの、取組後は「相手のペースだった」と自ら認める“完敗”だった。

 大の里は直近2場所で計21勝。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」。今場所12勝でクリアするが、ネックになりそうなのが9勝止まりだった7月の先場所の成績だ。

 大関とりは1ケタ勝利の時点で出直し……というルールはないものの、心証が悪いのは確かだ。

「大関とりの3場所で1ケタ勝利を含めながら昇進した者は、平成以降で10人以上いる。ただ、3場所の真ん中が1ケタで昇進したのは曙と豪栄道(現武隈親方)のみ。曙は3場所目に優勝したので文句なし。豪栄道は12勝、8勝、12勝の計32勝だったが、長く関脇を務めた安定感が評価された。大の里も今場所12勝すれば昇進、10勝なら出直しが確実。問題は11勝で32勝止まりだった時でしょう」(角界OB)

 ただでさえ、現在の土俵は上位陣の層が薄い。霧島と貴景勝の陥落で4大関が一気に2大関となり、横綱照ノ富士は両膝のケガと糖尿病で今場所休場。いつ引退してもおかしくない。相撲協会としては早く次の横綱を狙える大関を作りたいのだが、だからといって直前の場所で1ケタ勝利の大の里を、星1つ足りない11勝で昇進させようものなら「無理やり上げた」と非難されかねないというわけだ。

 この日、粂川審判部副部長(元小結琴稲妻)は大の里について、「まだ初日だから」としつつ、「あんな相撲ばかりじゃ、勝ち星がついてこないだろう」と手厳しかった。

 協会は大の里が12勝以上の成績を残せるよう、2日目以降の奮起を祈るしかない。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大の里の稽古態度について、「師匠の二所ノ関親方が見ている前で、堂々と稽古をサボることもあるくらい。師匠は苦い顔をするものの、部屋の出世頭だからか強くは言わない」とは角界関係者。いったいどういうことなのか。

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