竹田麗央が国内メジャー初制覇、初Vから5カ月で6勝も…米挑戦《特に来年とかは考えていない》の残念
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月9日 9時26分
竹田麗央(C)共同通信社
【ソニー日本女子プロゴルフ選手権】最終日
所詮は国内記録だ。
竹田麗央(21)は今大会を制し今季2度目の2週連続優勝で、4月のツアー初Vから5か月で通算6勝目。この勢いなら、年間女王(現在1位)はもちろん、年間10勝の最多勝記録や、日本女子オープン(9/26〜29)とツアー選手権(11/21〜24)制覇で公式戦年間3勝も夢ではないが、国内記録を更新しても、海外では何の評価もしてくれない。今やどんな競技も、世界で勝ってナンボの時代だ。
今季は笹生優花(23)が2度目の全米女子オープン優勝を果たし、古江彩佳(24)もエビアン選手権に優勝。年間に2人の海外メジャーチャンピオンが生まれた。竹田は高弾道のフェードボールで飛距離(262.67ヤード=4位)が出て、パーオン率もトップ(75.644%)。パットも上手い(平均パット1.7394=2位)。目下、平均スコア69.2133も1位。来年も国内でプレーすれば、それこそ10勝以上するかもしれないが、それでいいのか。
女子プロ協会は「4日間大会」を増やし、コースセッティングの難度を上げ、それが日本選手の海外での好成績につながっていると自画自賛している。4日間大会が増えたことはプラスだが、「米ツアーは距離が長く、国や地域で芝質がまるで違う。池が多いレイアウトなどそもそもコース自体が難しい。国内コースはセッティングで難しくしているだけ」とは、ある米ツアー経験者だ。
国内通算8勝で、22年に日本女子オープン連覇を果たした勝みなみ(26)はそれでも、米ツアー1年目の昨季はシード権(CMEポイント80位以内)確保がやっと。今季も75位で危ない位置にいる。同91位の稲見萌寧(25)、128位の吉田優利(24)も大苦戦している。力のある選手は若いうちから海外へ行ってコースに慣れ、世界の頂点を目指すべきなのに、竹田はこの日、報道陣から「米ツアーへ挑戦したい気持ちは?」と聞かれると「(公式戦優勝により)3年シードを取れたことで、すごく挑戦しやすくなったと思う。特に来年とかは考えてないですけど、いつかは挑戦したいなと思います」と答えた。まだ21歳でも実力はあるだけに、もったいないというほかない。
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