土屋太鳳が結婚・出産を経て開いた新境地 主演のサポート役がハマったNHK「Shrink」大好評

土屋太鳳（Ｃ）日刊ゲンダイ

　お笑い芸人・やす子（26）の活躍もあって例年を上回る高視聴率を記録した「24時間テレビ47」（日本テレビ系）。番組成功のもう一人の立役者と言われているのが土屋太鳳（29）だ。

　土屋は同番組の企画「朝ドラ『まれ』土屋太鳳 復興へ…能登で合唱『希空～まれぞら～』」に出演。2015年放送のNHK連続テレビ小説に日テレが乗っかるという大胆な企画で、土屋は被災地をめぐり、最後に石川県七尾市の会場から地元の人たちと『まれ』の主題歌「希空～まれぞら～」を涙ぐみながら合唱した。

「24時間テレビは系列局元幹部の募金着服に始まり、やす子の当初の周回マラソンなどが厳しい目にさらされましたが、土屋さんの合唱シーンは業界関係者から絶賛の声が出ました。その多くが『どんなことにも素直で常に真剣。太鳳ちゃんの良さがよく出ていた』といったものでした」（芸能関係者）

　土屋といえば、16年10月に放送されたTBSの番組「オールスター感謝祭」のミニマラソンで全力疾走し過ぎたあまり、酸欠状態になって倒れるアクシデントがあった。あの時に“土屋太鳳いい人伝説”が誕生したわけだが、女優としての賛否は分かれる。

「山﨑賢人さんとダブル主演するNetflixドラマ『今際の国のアリス』シリーズなどは大ヒットしていますが、土屋さんの単独主演映画、主演ドラマは正直、パッとしません。22年に主演したフジテレビ系『やんごとなき一族』では、義姉役を演じた松本若菜に見せ場を全部持って行かれた感じでした。土屋さんは演技は完璧ですが、主演の彼女は"いい人"の役柄が多く、どうしても既視感が生まれやすい。そのため、視聴者の印象に残りにくいのでしょう」（テレビ誌ライター）

　そんな土屋だが、結婚と出産を経て、変化が見られるようになってきたと関係者は明かす。

「土屋さんは現在NHKで放送中の土曜ドラマ『Shrink－精神科医ヨワイ－』に、主演の中村倫也が演じる精神科医が経営するクリニックの看護師役で出演しています。ヒロインではありますが、主演のサポートという立ち位置で、土屋さんらしい安心感があって好感が持てます。元々落ち着いた雰囲気のある土屋さんは、主演よりもサポート役がハマるのでしょう」

■10月期もTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」にも出演

　土屋は10月期に神木隆之介（31）が主演するTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」にも出演する。長崎県の端島（軍艦島）と東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、家族の壮大な物語で、土屋は神木が働く会社の職員の娘で、ある過去を抱える女性を演じている。配役の並びを見る限り、ヒロインではなく、完全にサポート役に回るようだ。

「脇に回ると"ただのいい人"ではなく、どこか影がありそうな役柄も土屋さんは見事に演じられます。子育てもあり、なかなか時間が取れない土屋にとって日曜劇場の役がターニングポイントになる気がします」（民放ドラマ関係者）

　土屋の変化をドラマ関係者が固唾をのんで見守っている。

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　片寄涼太と結婚した当初は土屋太鳳への風当たりが強かったが、コツコツと実績を積み上げたことで“同性に好かれる女優"になった。この間の土屋の変化が関連記事に詳しくまとめられている。