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新人王射程圏も…武内夏暉をぶっ壊す西武の底なし貧打…「1試合援護2点以下」今季18試合わずか29点

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月10日 9時26分

新人王射程圏も…武内夏暉をぶっ壊す西武の底なし貧打…「1試合援護2点以下」今季18試合わずか29点

武内夏暉(C)共同通信社

 敵は身内にあり、だ。

 西武のドラ1ルーキー、武内夏暉(23)が8日の楽天戦に先発し、7回2失点で今季5敗目(7勝)を喫した。

 武内は今季パの新人王候補筆頭。8月は5回6失点が2度と疲労もあるだろうが、規定投球回数未満ながら18試合、122.1イニングで防御率2.35は3位相当の好成績だ。勝ち星こそ伸ばせていないものの、断トツ最下位のチームの成績から見れば立派なもの。新人王に一番近い選手であるのは確かだ。

 しかし、援護点が乏しすぎれば、武内自身が潰れかねない。今季は18試合で援護点はわずか29点。1試合2点以下である。

 さらに7勝中5勝は投球回数に関わらず無失点に抑えたもので、残り2勝も7回1失点、7回途中1失点。点を取られても勝ち投手になれたのはその2試合しかない。一方で7回2失点、8回1失点に抑えながら負け投手になったこともある。いかに苦しい投球を強いられているかがよくわかる。2失点、3失点では勝てず、「失点自体が許されない」と気負えば、疲労も倍だ。

 チーム打率.208と12球団ワーストの西武にあって、実は武内はまだ“マシ”な方か。今季頭角を現した6年目の渡辺勇は14試合で先発し、援護点は18点。打線に見殺しにされるケースが多く、防御率2.67でも3勝4敗と黒星が先行する。もっか開幕から11連敗中の高橋光に至っては、14試合で同11点。1試合1点以下である。ここ2試合はクオリティスタート(6回自責3以内)だが、これでは勝てなくて当然だ。

 そんな2人に比べれば武内はまだ恵まれている……といっても何のなぐさめにもならないのが、いまの西武の惨状。打線が強化されない限り、投手は犬死するしかない。

  ◇  ◇  ◇

 歴史的な低迷を続ける西武だが、チームの再建にはもう《身売り》しか道は残されていないのだろうか。いったい西武に何が起きているのか。球団OBが嘆く、「背広組」のヤバすぎる現状とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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