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90歳過ぎて友達は少なくなったけれど…新たな場所で新たな友を【第一人者が教える 認知症のすべて】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月10日 9時26分

 レカネマブは誰にでも投与できるものではなく、「認知機能低下の原因がアルツハイマー病の方」「MCIあるいは軽度の認知症の方」など、いくつかの条件をクリアした場合に限ります。

 並行して、アルツハイマー病を進行させない2次予防として、健脳カフェに通ってもらうことになりました。レカネマブは点滴注射で、月2回の投与になりますが、その投与の日は、朝にアルツクリニックPETラボで点滴注射を受け、その後に健脳カフェに寄る流れが定着しています。

 Bさんは若い頃から麻雀が趣味。息子さんがまだ小さい頃、息子さんのお迎えを待つ間、ママ友たちと麻雀をしていたそうなんですね。ママ友との付き合いは現在に至るまで続き、麻雀もずっと楽しんできたそうです。

 健脳カフェでも麻雀プログラムがあり、Bさんもよく参加されています。麻雀は136個の牌を使い、麻雀卓を囲む4人とコミュニケーションをとりながら指を動かします。相手の裏をかき、先読みをするという高度な技能が問われることもあり、脳を活性化するのにとてもいいのです。

 記者さんの「レカネマブを投与し始めて何か変わりましたか?」という質問に対し、Bさんは「やっていないのと、やっているのとで比較できるわけではないので、変化を聞かれてもわからない」と返答。それはそうですよね。しかし、Bさんが健脳カフェ参加の皆さんとおしゃべりし、笑いながら麻雀をやっているのを見ると、「薬+α」で間違いなく脳に良い影響を与えているなと感じています。

(新井平伊/順天堂大学医学部名誉教授)

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