《セ優勝争い4強のここがヤバイ》阪神 逆転Vの活路を開く「失策王」佐藤輝明の一塁コンバート
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月10日 12時3分
佐藤輝明(C)共同通信社
阪神編
セ・リーグは首位巨人から4位DeNAまで4.5ゲーム差にひしめく大混戦だ。2位広島と1ゲーム差の巨人は、10日から1勝4敗2分けと苦手とする敵地マツダスタジアムで直接対決。3位阪神もDeNAを甲子園で迎え撃つ。四つ巴の争いを演じる各チームの泣きどころは──。
◇ ◇ ◇
9日のスポーツ紙には「痛恨、ボーンヘッド」「まさかのヘディング」との見出しが並んだ。
8日のヤクルト戦で三塁の佐藤輝明(25)が平凡なフライを落球。グラブをかすめた打球を頭に当てる赤面モノの失策が失点につながり、連勝が5で止まった。SNSでは、失笑交じりに<オフの珍プレー大賞、間違いなし>と盛り上がっているが、もちろんチームは笑っていられない。
首位の巨人とは2.5ゲーム差の3位。消えかけた逆転Vに望みが出てきた中、12球団ワーストの23失策を記録する佐藤輝の拙守はやはり、命取りになりかねない。
現役時代に内野の名手として知られた評論家の山崎裕之氏が、「阪神の残り試合は16。4強の中で最も試合消化のペースが速く、追う立場としては1勝も無駄にはできません。そういう中でエラーから試合を落とすと、ムードは悪くなるし、チームの致命傷になりかねないのは確かです」と、こう続ける。
「佐藤輝の守備で特に気になるのが、送球ミス。8月以降、悪送球だけで6個を記録している。このまま三塁で使い続ければ、阪神にとっては二重のマイナスになりかねない。守備に気を取られ、打撃に影響する可能性もありますから。この時期には異例だが、一塁の大山とのコンバートを断行するのも手だと思う。一塁も簡単なポジションではありませんが、少なくとも三塁よりは送球の機会もプレッシャーも少ない。バックに不安を抱えて投げる投手のことを考えても、勝負する価値はあると思います」
大山は三塁手として123試合に出場した2021年は10失策、108試合に出た20年は6失策と三塁守備に経験と定評がある。岡田監督は評論家時代、佐藤輝のポジションをコロコロ変えた矢野前監督を舌鋒鋭く批判していたが、逆転連覇を狙うには、なりふり構っていられない。
◇ ◇ ◇
岡田監督は前半戦の時から焦りが募っていたようだ。盟友である掛布雅之氏がズバリ指摘した岡田監督の「不可解な言動」とは、いったいなにか。
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