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陣内貴美子が切り開いたアスリートの「セカンドキャリア」 14年半務めた「news every.」卒業

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 11時3分

陣内貴美子が切り開いたアスリートの「セカンドキャリア」 14年半務めた「news every.」卒業

陣内貴美子(C)日刊ゲンダイ

 日本テレビ系「news every.」でメインキャスターの陣内貴美子(60)がこのほど9月27日で番組を卒業することを発表し、こう感謝を伝えた。

「仲間やスタッフが私の居場所をつくってくれて、14年半という長い間、番組に出演することができました」

 1992年のバルセロナ五輪のバドミントン日本代表で、引退後、スポーツキャスターに転身。そのときのことを「日経クロスウーマン」(2021年)でこう振り返っている。

「ところが(引退の)1年後に思いがけず、フジテレビからスポーツキャスターのお話をいただき、会社に相談したところ『バドミントンの世界しか知らないだろうから社会勉強してこい』と背中を押された。そして1994年にスポーツキャスターになったのを契機に、軸足をテレビ界に移しました」

 そして「プロ野球ニュース」のキャスター・リポーターとなり、春のキャンプでノックを受けるなど体当たりの取材を行った。「news every.」は前身の『NNN Newsリアルタイム』から出演し続けた。報道の分野で役に立てるのだろうかと不安を抱える日々だったそうだが、「発する言葉ひとつで人の心に寄り添うことも傷つけることもできてしまうことを知って、伝える言葉の重さと大切さを学びました」と目を潤ませた。

 アスリートからキャスターに転身し、その道を切り開いた第一人者。芸能リポーターの平野早苗さんはこう言う。

「14年半もキャスターを務められたというだけでも、凄いですね。長く続く番組には色を変えたいという時があります。キャスターのアナウンサーが少しずつ代わったり、サブキャスターが交代していくなか、ずっと同じポジションを維持されてきたのは陣内さんの努力はもちろん、お人柄が素直に出ていたからではないでしょうか。スポーツ選手の爽やかさ、明るさ、そして親しみやすさがあり、視聴者が安心するような雰囲気はそうそう真似のできるものではありませんから」

 夕方の報道番組は民放各局、視聴率争いを繰り広げているが、「番組に爽やかなミントの味を加えていたように感じます。陣内さんを目指す次なるスポーツキャスターが現れるのも楽しみ」と平野さんは続けた。

 アスリートのセカンドキャリアで大きな足跡を残した陣内貴美子のバトンを誰が引き継いでいくのだろうか。

「パリ五輪のキャスターで名を上げ、大評判の石川佳純さんが筆頭格ではないでしょうか。素晴らしい世代交代だと思います。キャスターとしての佳純さんはフジテレビが発掘したので、フジの『Live News イット!』のキャスターに就任との臆測も流れています」と、ワイドショーのディレクターは言う。

 水面下での争奪戦が繰り広げられているのかもしれない。それは陣内貴美子が切り開いた道と言える。

  ◇  ◇  ◇

 スポーツ選手のセカンドキャリアは指導者になれればまだしも、ほとんどの場合は畑違いの仕事になりがちだ。●関連記事【もっと読む】体操・杉原愛子が引退でメディア進出希望も…“花形”セカンドキャリアの厳しい現実…では、セカンドキャリア構築の際の苦労について伝えている。

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