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「有吉の夏休み」フワちゃん“消しゴムマジック”のウラ…識者は「容易に跡形もなく消せる」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 11時3分

「有吉の夏休み」フワちゃん“消しゴムマジック”のウラ…識者は「容易に跡形もなく消せる」

有吉弘行(C)日刊ゲンダイ

 7日に放送された「有吉の夏休み2024 密着77時間 in Hawaii」(フジテレビ系)で、タレントのフワちゃん(年齢非公表)の出演が編集でカットされたことが話題になっている。

 フワちゃんは、X上でのやす子(26)へ「死んでくださーい」暴言が問題となり、謹慎状態に。事前に収録していた同番組はフワちゃんの出演部分をカット。有吉弘行(50)も自身のラジオ番組「SUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)でも「昨日はフワちゃんを探せということで……」とネタにしていたが、一部画像が粗くなる部分などはあるもののフワちゃんの存在は跡形もなく消え、ネット上では「#消しゴムマジック」とザワついた。同番組は有吉の仲良しタレントや芸人を集めた旅ロケ特番で、今年で12年目の人気番組である。元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏は編集技術の進化についてこう言う。

「ロケ番組では何が起きるかわからないので、2、3台のカメラとともにディレクターが小さなカメラを持っていたり5、6台のカメラが回っていて、各カメラの映像データを編集ソフトが音を自動的に分析して映像を同期させることができます。あとはスイッチングを変えるだけなので編集し直すのは技術的には容易です。音の編集も口や舌を動かしたときのリップノイズですら消しますから、1人の声を消すこともできます」

テレビが善悪の基準になっているのはおかしい

 テレビは、出演した痕跡を完全に消せる、ある意味恐ろしい世界に突入しているのだ。

「違法行為でもないし、当事者間で解決がついているのにここまで消すのはやりすぎでは。またテレビに出演できるかどうかが善悪の基準になっていることもおかしいし、テレビが制裁に近いことができるというのも違うと思います。そもそも当事者間では解決済みですし、バラエティー番組ですから復活のチャンスを与えるべきだと思います」(鎮目氏)

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「叩かれる前の消しゴムマジック」としてこう続ける。

「フワちゃんの件をどうとらえるか、見解を表示し、そのまま映像は流すのか、どうするのか、番組の方針を表示すべき。こじれてモヤモヤしたまま闇に消し去ってしまう消化不良な状況、実りある作業とはいえない作業に追いやられるスタッフ、逃げ腰な対応はスタッフにも出演者たちにも不信感を生みます。今こそテレビの中でSNS問題について語り合う機会ではないでしょうか」

 フワちゃん問題自体を“消しゴム”で消してはならない。

  ◇  ◇  ◇

 気づけば視聴率アップで終わった今年の24時間テレビだが、その結果は番組の好き嫌いにかかわらないものだった可能性があるようだ。

●関連記事【もっと読む】24時間テレビ視聴率アップに「フワちゃん騒動」も貢献! 識者「ザイオンス効果」を指摘…では、フワちゃん騒動でやす子の名前が連呼されたことが視聴率アップにつながった可能性を指摘している。

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