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“無敵の人”兵庫パワハラ県知事に辞職要求へ自民&維新「首取り合戦」も…ヤケクソ解散に高まる警戒

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 11時3分

“無敵の人”兵庫パワハラ県知事に辞職要求へ自民&維新「首取り合戦」も…ヤケクソ解散に高まる警戒

一体、どんなメンタリティーなのか(兵庫県議会百条委員会での斎藤元彦兵庫県知事=代表撮影)

 一体、どんなメンタリティーなのか。

 兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを巡り、県議会最大会派の自民党に公明党、立憲民主党の県議らでつくる「ひょうご県民連合」、共産党と無所属議員が10日、斎藤の辞職を求める申し入れを12日に行うと発表した。

 既に9日に単独で申し入れをした日本維新の会系の会派を含め、全県議(86人)が斎藤の辞職を求める方向となった。パワハラにおねだり、不祥事を告発した職員の“犯人捜し”までやっていた疑惑が浮上している斎藤。普通なら引責辞任していてもおかしくないはずだが、「自分がどういう道を進むかは自分で決めるのが大事だ」と“中二病”じみたことを言い、辞職を否定している。

 地元政界では「まるで無敵の人」「メンタル強すぎ」などといわれているが、斎藤への「引導」を巡って“生みの親”である維新と、自民が綱引きを展開している。

「2021年知事選で斎藤擁立に動いた維新は、しばらく知事を守る態度を示していたが、不祥事の影響があってか地方選挙で敗北が続き、さすがにかばいきれなくなった。それで、先月30日、百条委員会で知事の証人尋問が行われた直後、維新は『辞職要求』の表明を検討。ところが、一部県議から慎重意見があり『もう少し様子見しよう』となった。この動きを察知したのが自民。2回目の知事への尋問があった今月6日、維新の機先を制して『12日に辞職申し入れする』と決めた。維新が9日に単独で辞職申し入れを行ったのは、こうした自民の動きに焦りを募らせた結果です」(県政関係者)

何を考えているか分からない…

 つまり、問題知事の首取りを巡って、維新と自民で競い合っているというわけ。今後の焦点は斎藤の不信任案だ。

 県政自民関係者は「辞職に応じなかった場合、19日開会の定例会で不信任決議案を出す」と言う。他会派も賛同する見込みだ。

「不信任案が県議会で可決された場合、地方自治法の規定で知事は10日以内に議会を解散しなければ失職します。解散に伴う県議選には十数億円もの費用がかかるとみられますから、普通に考えればあり得ない。ただ、斎藤知事は否定していない。何を考えているか分からず、県議はみな知事のヤケクソ解散を警戒しています。特に維新県議は選挙になれば惨敗必至ですから『勘弁してほしい』と悲鳴を上げています」(前出の県政関係者)

 無敵の人の“暴発”はあるのか。これ以上の県政の停滞は許されないはずだが……。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事『【もっと読む】兵庫パワハラ知事の去就巡り維新が分裂含み…「吉村派vs馬場派」強まる対立のアホらしさ』では、パワハラ知事の去就を巡る日本維新の会内のドタバタについて詳しく報じている。

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