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狭まる「進次郎包囲網」…総裁選での菅前首相“存在感誇示”に自民党内から反発と落胆

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 16時3分

狭まる「進次郎包囲網」…総裁選での菅前首相“存在感誇示”に自民党内から反発と落胆

早々に小泉進次郎元環境相(右)の応援演説に立つ菅前首相(C)日刊ゲンダイ

 12日が告示の自民党総裁選(27日投開票)は、上川陽子外相(71)も20人の推薦人にメドがついたと表明。総勢9人で争う異例の構図だ。レースは小泉進次郎元環境相(43)が大本命とみられているが、ここへきて自民党内の空気が微妙に変わってきた。進次郎に「菅カラー」が出すぎていることへの反発と落胆が広がっているのだ。

■「表に出るタイミングが早すぎる」

 自民党内をざわつかせたのは、8日の進次郎の街頭演説に、菅義偉前首相(75)が出てきてマイクを握ったことだ。「小泉さんに日本の舵取りを託したい」と訴えた。演説場所の横浜市は菅の地元だから、駆け付けてもおかしくないとはいえ、菅に近い関係者でさえも「表に出るタイミングが早すぎる。マイナスにならないか」と漏らす。

 推薦人集めに苦労していた野田聖子元総務相(64)が「新しい派閥が出現している。菅さんは強い。声を掛けてもブロックされる」とテレビで暴露したように、菅は議員に「進次郎推し」の電話をかけまくり、プレッシャーをかけているという。

「進次郎さんの政策を作っているのは、菅政権で首相秘書官だった官僚たちだ。進次郎さんはその振り付けに従っている。進次郎さんが首相になったら、菅さんの秘書官がそのまま横滑りだとか、菅さんと懇意の和泉洋人元首相補佐官が官邸に戻るなんて噂もある。これでは菅政権、再び。ちょっと受け入れがたい。刷新感どころか今まで通りで、党内はガッカリしている」(自民ベテラン議員)

 キングメーカー争いの岸田首相(67)と麻生副総裁(83)、そこに甘利前幹事長(75)も加わって、それぞれが決選投票で進次郎を落とす算段をしているという話も出ている。

兵庫パワハラ知事も飛び火か

 さらに、進次郎の足を引っ張りそうなのが、兵庫のパワハラ知事だ。斎藤元彦知事(46)が自民・維新の推薦で初当選したのは菅政権時で、維新とのパイプをつないだのは菅だとみられているのだ。斎藤は元総務官僚で、総務省は“菅の天領”と呼ばれる。

「斎藤知事が『スガ印』だとなれば、総裁選に飛び火する可能性がある」(自民党関係者)

「小泉劇場」再来を狙う進次郎陣営は、SNSを含めた世論対策にことのほか熱心で、大手メディアもそれに乗せられているが、一方で「選対はバラバラで統率が取れていない」(前出の菅に近い関係者)とも。

「菅さんが街頭に出たのは存在感を誇示するためだろう。菅さんは敵が明確になればなるほどムキになるタイプだが、それが逆効果になることも。都知事選や横浜市長選での敗北がそうだった」(政界関係者)

 この先、進次郎には鬼門の討論会が待ち受ける。

 進次郎の失速は意外に早いかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 どこが「刷新感」なのか。“生臭い”面々の存在が浮き彫りなる自民党総裁選について●関連記事『【もっと読む】自民党総裁選で蠢動する“生臭い”顔ぶれ…甘利、萩生田、菅が「復権作戦」を醜悪展開』でも詳報している。

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