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巨人・菅野の復権は阿部監督のシナリオ通り 狙いズバリ的中!広島との天王山で1安打14勝目

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月11日 11時32分

巨人・菅野の復権は阿部監督のシナリオ通り 狙いズバリ的中!広島との天王山で1安打14勝目

菅野(C)日刊ゲンダイ

 首位巨人の菅野智之(34)がチームが鬼門のマツダスタジアムで、さすがの投球を見せた。

 10日、1ゲーム差の2位広島との首位攻防3連戦の先陣を切って先発。初回に坂本のソロで1点の援護をもらうと、五回まで1安打無失点の好投。わずか57球でリーグトップの14勝目(2敗)を挙げ、開幕から敵地10連勝のセ・リーグ記録を更新した。

 今季は主に3戦目の登板で、5月下旬からは日曜日のマウンドを任されてきた。相手のエース級とぶつかる3連戦のカード頭は昨年8月以来で、「意気に感じている。この数年間、そういう役割を担えなかった悔しさもある。信頼してくれた監督や投手コーチが、頭に持ってきて良かったと思えるような結果を出したい」と気合十分で臨み、結果で応えた。さる巨人OBがこう言った。

「六回に2点の追加点が入り、3点差になったことで菅野に代打が出された。まだ57球。もちろんもっと投げられたが、次の中日戦に中4日で向かうと、20、21日のマツダでの広島戦に再び登板が可能になる。早めに大差をつけて菅野を休ませたかった阿部監督の狙い通りの展開です」

 狙い通りといえば、阿部監督は開幕前、昨季4勝止まりだった菅野の起用法について「通常の中6日ではなく、中7日から投げ抹消で10日間空けてもいいから、ケガをしないように使いたい」と独自構想を語っていた。それが、いざ開幕すると、別の方法で菅野を復活させた。

「相手投手の格が落ちるカード3戦目に回し、開幕から勝ち星を量産させることで、気分良く、離脱させることなく、中6日で回すことができた。『そういう役割を担えなかった悔しさもある』と唇をかんでいた菅野は、相手がエース級のカード頭、それもチームが1勝4敗(2分け)と苦手するマツダで勝って、チーム内外に本当の復活を見せつけたかったはず。この日は本来、9勝の山崎伊の順番だったが、阿部監督は菅野と交換した。ベテランに配慮していたリミッターを外し、エース戸郷に次ぐ2番手に浮上させたことになります」(前出のOB)

 阿部監督の狙いがことごとく的中し、元エースのプライドも復権。まさにいいことずくめで、広島とのゲーム差を2に広げた。

  ◇  ◇  ◇

 首位をキープする巨人だが、このまま簡単に逃げ切りとはいかない「泣き所」がある。巨人OBで評論家の高橋善正氏が指摘する「決定的な弱点」とはいったい何か。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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