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ジャニー喜多川性加害騒動から1年…「当事者の会」が解散してもまだ決着がついたわけではない

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月12日 9時26分

ジャニー喜多川性加害騒動から1年…「当事者の会」が解散してもまだ決着がついたわけではない

東山紀之社長(C)日刊ゲンダイ

【芸能界クロスロード】

 故・ジャニー喜多川氏の性加害を認めて、藤島ジュリー景子氏と東山紀之・井ノ原快彦の3人が謝罪会見して1年。「当事者の会」の平本淳也元代表と石丸志門副代表は7日付で会の解散を発表した。まだ補償も救済も受け入れずにいる「対象外」の被害者については随時、対処していくという。

 振り返れば、当時は業界内でもこの話で持ち切りだった。開口一番出てくるのは「ジャニーズはどうなるのだろう」の言葉だったが、心配よりも対岸の火事のように他人事だった。元ジャニーズ社員はやはり気になっていたのか、会って話をした。改めて話の一部を紹介する。

「マネジャー見習時代、帰りが遅くなると合宿所としていた部屋に泊まったけど、先輩から“部屋の隅っこで寝たほうがいいよ”と言われた(笑)。自然に意味することはわかったが割り切っていた。でも、ジャニーさんは怒ることもなく、よくしてくれた。給料が手渡しの時代。たまに忘れていても、“給料日ですが”と言うと、ポケットから無造作に現金を取り出し渡してくれた。感謝の気持ちは今も忘れていない」

 事務所と当事者の話し合いについては不安も指摘していた。

「当時、我々もタレントもジャニーさんの“明日から来なさい”の一声で決まってしまう。正式な契約書があったわけではない。在籍していた証明はどうするのだろう」

 実際、性被害者の在籍記録の調査に難航したという話が出ていた。すでに500人近い人は解決済みだが、「補償を行わない」と通知された200人近い人は再調査しているという。会は解散してもまだ完全決着がついたわけではない。

 そんな折、性加害の補償を行う「スマイルアップ社」の代表・東山紀之が妻の木村佳乃とロスでドジャースの試合を観戦。一定のメドがつき息抜きだろう。テレビに映り込むのも織り込み済みだったと思うが、ジャニー氏を会見の席で「鬼畜の所業」と非難し、「法を超えた救済をしていく」の言葉は重い。

 被害者からすれば、「優雅な旅行は完全に解決してからでは」と不快な思いになっても不思議はない。

 1年経つと世間も忘れがちだが、当事者の会は定期的に会見を開き途中経過などを報告していた。一方、東山らは会見を行っていない。思い出すのは旧ジャニーズのメディア対応。タレントのスキャンダルなど負の報道に対し広報担当者がジャニーズ担当記者だけに都合のいい話だけを流してきた。昨年の会見では、質問制限なしのオープンという形に変わった。経験したことのない厳しい質問が容赦なく飛ぶことは昨年経験している。会見はできるだけ避けたいのが本音か。

「すべてが解決した段階でスマイルアップ社は解体。東山も自由の身になる。その段階での会見では」と芸能関係者は予測する。

 社長退任後の東山の身の振り方も気になるところ。俳優を「廃業」してまで取り組んだ性加害問題。きれいに解決すれば東山自身のイメージもよくなる。俳優業復帰の可能性も出てくる。今月末で58歳になる東山。まだ老け込む年ではない。俳優への復帰も被害者から「よくやってくれた」のお墨付きをもらってこそ、多くの人から受け入れられる。

(二田一比古/ジャーナリスト)

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