1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

若者でも起こる「スマホ老眼」…目の調節機能のトラブル【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月12日 9時26分

若者でも起こる「スマホ老眼」…目の調節機能のトラブル【一生見える目をつくる】

「スマホ老眼」は年齢は関係ない(C)日刊ゲンダイ

【一生見える目をつくる】#30

 ここ数年で増えている「スマホ老眼」。初めにお伝えしておきたいのは、スマホ老眼と老眼は異なるものであるということです。

 老眼は加齢が原因で生じるもので、だいたい40代半ばになるとどんな人でも「細かな字が見えにくくなる」「小さな文字を書きにくくなる」というような現象が起こります。こうなった場合は老眼鏡をかける、コンタクトレンズで調整をするなどして対応することが一般的です。

 一方、スマホ老眼は文字通りスマホの見過ぎで起きるもの。加齢は関係ありません。スマホをよく使う10~20代でもなりますが、正しく対処すれば治ります。

 スマホ老眼になっているかどうか──。次の質問項目をチェックしてみてください。

・1日のうちで、スマホを操作している時間がトータル3時間以上
・最近、スマホの文字が見えづらい
・スマホを見た直後に画面から目を離すと、周囲の視界とピントが合わない
・遠くを見てから近くを見ると/近くを見てから遠くを見ると、ピントが合わない
・朝はよく見えているのに、夕方になるとスマホの画面が見えづらい
・頭痛や肩や首のコリが以前よりひどい
・目の奥が痛む

 このうち3つ以上に当てはまる人は、スマホ老眼になっている可能性が大です。

 スマホ老眼とは、ひとことで定義するなら「毛様体筋の酷使で起きる目の調節機能のトラブル」。 スマホを見る際は目との距離が近くなりますよね。毛様体の筋肉である毛様体筋というのは、近くを見る際に収縮してピントを合わせています。つまり人がスマホを見ている際の毛様体筋はずっと収縮しており、過剰な負荷がかかってしまっている。結果、目のピント機能が徐々におかしくなってしまうのです。

 また、毛様体筋に「目のピントを調節してください」と指令を出す神経として、三叉神経があります。三叉神経は首から肩、側頭部、そして目の周辺にまでつながっている神経です。ですから、スマホの見過ぎで毛様体筋に過剰な負荷を与えると、肩や首のコリが悪化。側頭筋の収縮から頭痛が起きたり、目の奥が痛くなるのです。

 スマホ老眼は、ピントが合わないだけではなく、体の不調を引き起こすこともあります。自覚がある方は放置せず、一日のスマホ使用時間をできるだけ少なくすることを心掛けてください。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください