《和田毅 #1》メジャー出戻り直後、「僕のやってきたことは間違いじゃなかった」と声を上げた【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月14日 11時0分
ルーキー時代の和田毅(C)日刊ゲンダイ
【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】#5
和田毅(1)
◇ ◇ ◇
杉内俊哉(現巨人投手コーチ)と共に、左腕の二枚看板として他球団に恐れられた選手、それが和田毅(43)です。
早大時代に江川卓さんが保持していた443奪三振の六大学野球記録を塗り替える476奪三振をマーク。2002年には早大の春秋連覇に貢献した、押しも押されもせぬ大卒ナンバーワン左腕。ドラフト自由枠で入団した1年目から14勝5敗、195三振、防御率3.38とずばぬけた成績を残せたのも不思議じゃありません。
最初に二軍施設でキャッチボールを見た時の「腕が遅れて、ボールがピュッと出てくる」独特のフォームの印象が強かったのですが、すぐに僕の中のイメージは「走る選手」に変わりました。新人の頃から、走る量は並の選手の2倍じゃ利かない。3倍は走っていたと思います。入団して3年目の頃には、すでに首脳陣から練習を一任されていたほどです。
もちろん、それでも手は一切抜かない。個人トレーナーを雇い、全体練習が終わった後も、延々と400メートル走などをしていました。
11年オフにメジャー挑戦し、15年オフにホークス復帰。そんな時、和田が「僕がやってきたことは間違っていませんでした」と話したのを覚えています。
詳しく聞くと、和田はこう言いました。
「米国の選手って、あまり走らないイメージがあるじゃないですか。ウエートトレーニングとかマシンを使った練習とか、そんなのばかりって世間では思われてますよね? でも、彼らは早朝、誰も見ていない時間に走っているんですよ。カーショー(現ドジャース)なんかも走ってましたよ。それを見た時に、『僕がこれまでやってきたことは間違いじゃなかったんだ』と実感できたんです」
40歳を越えてもなお、普通の選手以上に走ります。特に自主トレは自分をひたすら追い込むので、シーズン中よりも明らかにメニューがきつい。それこそ朝から夕方、日が落ちるまで黙々と練習する。
後輩の面倒見もよく、和田の自主トレには多くの選手が志願することもよく知られています。でも、本当の意味で和田についていける選手が一体何人いるのか……。
よく選手がメディアに自主トレを公開することがありますよね? 実は和田の自主トレは「あんなもの」じゃないんです。
(田尻一郎/元ソフトバンクホークス広報)
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