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自民党総裁選候補9人の「推薦人名簿」で見えた“裏金隠し”と旧民主党系議員の悲哀

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月13日 11時46分

自民党総裁選候補9人の「推薦人名簿」で見えた“裏金隠し”と旧民主党系議員の悲哀

すっかり影が薄い…(左から細野豪志、長島昭久、鷲尾英一郎氏の3議員)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党総裁選(27日投開票)が12日告示。猫も杓子もで、結局、過去最多の9人が立候補を届け出た。それに伴い各候補20人ずつ、総勢180人の推薦人名簿も公表されたが、よーく見ると、候補や推薦人それぞれの複雑な党内事情が浮き彫りになってくる。

 まずは「裏金」隠しだ。派閥からのキックバックを受け取るなどしていた現職の裏金議員は80人近くいるが、このうち推薦人に名を連ねたのは5陣営、21人だった。

 最多は高市早苗経済安保相(63)の推薦人で、13人。次いで加藤勝信元官房長官(68)の4人、茂木敏充幹事長(68)の2人、小泉進次郎元環境相(43)と上川陽子外相(71)が1人ずつ。

「どの陣営も裏金議員は表に出したくない。しかし、9人も出馬したため推薦人集めは困難を極め、背に腹は代えられなかった。安倍路線の継承を訴えている高市陣営だけは、安倍派が多すぎて裏金隠しができなかったのだろう」(自民党関係者)

 不可解なのが、小林鷹之前経済安保相(49)の陣営だ。出馬表明会見に11人もの安倍派議員が応援団として駆け付けたのに、推薦人に裏金議員はゼロだった。裏金議員をかばっていると批判されたことがよほどこたえたか。

 一方、外様組の悲哀クッキリなのが、旧民主党など野党から自民へ移籍した面々。8人が5候補の推薦人になった。

 桜井充参院議員(68)→林芳正官房長官(63)
 鷲尾英一郎衆院議員(47)→小泉進次郎元環境相
 松本剛明総務相(65)、井出庸生衆院議員(46)、仁木博文衆院議員(58)→上川陽子外相
 浅尾慶一郎参院議員(60)→河野太郎デジタル相(61)
 細野豪志元環境相(53)、長島昭久衆院議員(62)→石破茂元幹事長(67)

「当選回数の多いベテランが多く、政権与党を望んで自民に入ったものの、議員367分の1では存在感ゼロ。現職大臣の松本総務相はさておき、推薦人になって“忠誠心”を競って、あわよくば閣僚などのポストにありつきたいとの思惑でしょう。小泉氏や石破氏の推薦人になった3人はそれが露骨に見えるし、河野氏と上川氏に付いた人たちは、麻生派の指示に従い、ボスに身を委ねた形です」(前出の自民党関係者)

 すっかり影が薄い細野は、かつて民主党で代表選に出馬したことがあるし、代表待望論もあった。真っただ中の立憲民主党代表選をどんな気持ちで眺めているのだろうか。

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