“多様性女王”大坂なおみの面目躍如…彼女にしかできないド派手衣装で登場、度肝を抜いた
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月14日 9時26分
大坂なおみ(C)ロイター
【スポーツ時々放談】
暑さを引きずりながらテニスの季節が来た。
週末には国別対抗戦のデ杯に錦織圭が戻り、それが終われば「木下グループジャパンオープン」にけっこうな顔触れがそろう。続く女子ツアーの老舗・東レPPOは大坂なおみで賑わうことだろう。
今年最後のグランドスラム、全米オープンが終わった。男子は第1シードの23歳、シナーがイタリア男子としては初めての優勝を飾り、女子は全豪も勝ったサバレンカが制した。優勝賞金はともに360万ドル、いくら円安とはいえ、5億1000万円には驚くしかない。
いまや当たり前の男女同額賞金を最初に取り入れたのは1973年の全米で、いまも時々問題になる。男子は5セット、女子は3セットマッチ。今回で言えば、シナーが優勝までの7試合で209ゲーム=16時間36分を要したのに対し、サバレンカは136ゲーム=10時間13分――時給計算はみみっちいが、男性ファンは迫力、面白さが違うのだとムキになる。そういうことじゃないのよと、大坂なおみが教えてくれた。
2年ぶりのデーセッションでいきなり度肝を抜いた。蝶結びのリボンを背中いっぱいにあしらったハデハデ衣装で登場。ウオームアップを終えて脱いだと思えば、そこにも大きな蝶結び、シューズにも……そして、メジャー優勝の実力者オスタペンコをストレートで退けた。続くセンターコートのナイトセッションは黒のウエアに白の蝶結び。惜敗だったが、“多様性の女王”“サプライズ・ママ”の面目躍如だ。
テニスは勝敗を競う。命懸けで1球を追う。しかし、戦争ではない。お互いの美点を引き出し、客の帰り道に話題を提供するのがプロだ。テニスが栄えた英国の19世紀後半は印刷技術が発達し広告産業が隆盛した。以来、ファッションは常に女子テニスの最大の売り物で、まして全米の舞台ニューヨークはショービジネスの発信地である。2018年の全米で女王セレナを倒して世界を驚かせて以来、人種差別、メンタル問題、突然の母親……さまざまな話題を提供してきた。
今回も、なおみ以外にできない、男子が絶対に真似できない、時代を先駆けるスキャンダラスなニュースを届けた。
東京や大阪で蝶結びを披露するとは思わないが、必ず何か帰り道の話題をくれるだろう。サバレンカとの差はわずか、来季への期待も膨らむ。
(武田薫/スポーツライター)
◇ ◇ ◇
そんな大坂の「背中に巨大リボン」の超ド派手衣装は関連記事からチェックできる。
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