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阪神右腕・秋山拓巳が引退発表…「野手でも見たかった」とスカウト惜しむ“伊予ゴジラ”の打棒

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月14日 9時26分

阪神右腕・秋山拓巳が引退発表…「野手でも見たかった」とスカウト惜しむ“伊予ゴジラ”の打棒

秋山拓巳(C)共同通信社

 阪神の15年目右腕、秋山拓巳(33)が13日に今季限りでの引退を発表。今季は一軍登板がなく、「寂しいけど、開幕前から今年ダメだったらという気持ちでやっていたので」と清々しい表情で語ったが…

「野手としてやっていたらどうだったか。見てみたかった」

 とは、在京球団のスカウトだ。

 愛媛・西条高から2009年のドラフト4位で阪神に入団し、通算49勝44敗、防御率3.66。デビューは鮮烈だった。1年目の8月に先発で一軍初登板。相手は巨人で高卒新人の巨人戦先発デビューは阪神史上初だった。この年、4勝(3敗)を挙げて近未来のエース候補として期待されたが、2年目以降は6年間でわずかに2勝。壁にぶち当たった。

「8年目に覚醒し、自身初の2ケタ勝利となる12勝をマークしたが、なかなか芽が出ず、野手転向が持ち上がったりもした。なにしろ、西条高時代は右投げ左打ちのエース兼4番として“伊予ゴジラ”の異名をとり、高校通算48本塁打のスラッガーでしたからね。18年の巨人戦では山口俊から逆方向の左翼へ一発を叩き込み、球団史上2度目となる〝本塁打&完封〟の離れ業をやってのけた。パワフルな打撃は野手顔負けで、野手としてかなりのポテンシャルを秘めていましたから」(前出のスカウト)

 通算打撃成績は210打数30安打の打率.143。本塁打は2本だったが、スイングスピードと打球の速さは、確かに「もし野手に転向していたら…」と関係者の想像を膨らませるだけのものはあった。

 18年の右膝手術から20年11勝、21年10勝と復活を果たしたものの、昨年までの2年間で1勝4敗。一軍でのチャンスが減る中、それでも二軍のウエスタン・リーグで2年連続最多勝に輝くなど腐ることなく腕を振った。引退を発表したこの日も、「もうちょっとで1000イニングに到達するので。ワガママを言って、2回(イニング)ぐらいもらいました」と残り2回3分の1とするウエスタン通算1000投球回を目指し、「最後まで今まで通り頑張る」と話した。

 現役最後の登板試合では、「打席に立つ秋山も見たい」という阪神ファンも多いのではないか。

  ◇  ◇  ◇

 阪神一筋で現役を全うする秋山だが、実は「放出危機」を経験していたという。秋山を欲しがっていた球団はいったいどこか。なぜ阪神は手放さなかったのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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