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語り草になった「武内のトランプ中継」 同期の有働由美子らとは交換日記で励まし合う【武内陶子「今があるのは…」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月15日 9時26分

語り草になった「武内のトランプ中継」 同期の有働由美子らとは交換日記で励まし合う【武内陶子「今があるのは…」】

有働由美子(C)日刊ゲンダイ

【武内陶子「今があるのは…」】#2

「おはよう日本」「スタジオパークからこんにちは」などを担当し、NHKに33年勤めた武内陶子さん。地元松山局での新人アナ時代は失敗続き。同期とは励まし合っていたという。

 生放送での失敗はいろいろありますが、初めて全国放送のニュース番組に出演した時のことは今でも忘れません。

 東京のスタジオとつないだ愛媛からの中継リポートでした。内容は栗の収穫で、栗がとれる山でいい栗の見分け方や栗料理を紹介してもらう企画。初の全国中継なのに時間が8分! 長い! とても覚えきれず、内容を10センチ四方の紙に1つずつメモし、忘れた時のために何枚も束ねて手に持ってリポートしたんです。工夫したつもりでした。

 本番の生中継が始まり案の定、次は何をしゃべればいいのかわからなくなり、パニックに! 地元の方がお答えになっている横で相づちを打ちながら、その紙をひたすらめくり続けるということになりました。そんな姿がバッチリ映り、先輩から「何やってるんだ!」と叱られ、「武内のトランプ中継」と語り草になりました(笑)。

 新人時代は同期と励まし合っていましたね。1991年入局の女性アナウンサーは多くて黒崎めぐみ(現NHK理事でアナウンサー)や有働由美子(現フリーアナ)や兼清麻美(現NHKアナ)、山本志保(同)ら7人。その後、局内で「平成3年はなんかすごいメンバーだね」と言われました。4月の2週間の研修後に各地に配属になるのですが、全国の局に通じる内線電話があるので、例えば、泊まり明けの日に朝の全国放送ラジオで同期の声が松山局に流れると電話して「今日泊まりだったのぉ?」と話したり。

 交換日記もやっていたんです。私の元にノートが回ってきたら日記を書いて局内便で送るんですよ。局内便というのは映像テープとか資料を全国の局で郵送し合う協会内の配送システム。

 書く内容は「今日はあんなことがあった、また失敗しちゃった」とその日の出来事。北から南まで7人のいる場所をノートが回っていました。女子高生みたいですが、同じ局に同期2人は配属されないから心細くて交換日記や電話で励まし合い支え合っていましたね。

 何年か過ぎるとそれぞれの仕事が忙しくなり親密な関係ではなくなりましたが、例えば、スポーツの中継の現場で顔を合わせると「あー! 久しぶり!」と笑顔で手を振り合って積もる話に花が咲く。久しぶりに会う彼女たちの仕事ぶりにすごく刺激を受けてきました。ライバルでもあり、仲間でもあり、今もすごく大事な人たちですね。

(武内陶子/フリーアナウンサー 構成=松野大介)

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