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株式市場は大荒れの様相…投資のプロは3万6000円~4万2000円を予想

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月18日 9時26分

株式市場は大荒れの様相…投資のプロは3万6000円~4万2000円を予想

振れ幅が大きかった(C)日刊ゲンダイ

 株式市場は大荒れ模様となっている。先週は11日まで日経平均が7営業日連続で下落。一時は3万6000円を割り込み、この間の下げ幅は3000円を超えた。12日は大きく反発し、1200円以上値を上げて取引を終了。乱高下は激しい。

 米エヌビディア株の大幅下落、円高傾向に加え、自民党総裁選、米大統領選のテレビ討論会など市場を左右する材料はテンコ盛りだ。

■株のプロ4者の見解は?

 株式のプロたちは、この先の相場をどう見ているか。

 しんきんアセットマネジメント投信シニアファンドマネージャー藤原直樹氏はこう読む。

「日経平均は、しばらくボックス圏でもみ合った後、企業の好業績や日本経済の回復、米国の利下げに後押しされ上昇基調に乗るだろう。年末までの予想レンジは3万6000~4万2000円。円安の追い風がなくなっても、中間決算の内容は底堅いと思われる。日本株は割高感が薄まり、買いが入りやすくなる。自民党総裁選や米大統領選を控えているが、政治イベントの株価への影響は一時的だ。米国の利下げなどを受けて投資家心理も上向き、年末にかけて再び日経平均は4万円超えを目指すだろう」

 フィリップ証券リサーチ部長の笹木和弘氏はこうだ。

「足元は調整局面にあるものの、日米で政局の不透明感が払拭されれば、日経平均株価は年内に4万2000円程度まで再び上昇し、史上最高値を更新する可能性がある。9月の米株式市場は例年軟調となる傾向にある。今年も、9月頭のレーバーデー(労働者の日)後に夏休みから戻った機関投資家のポジション調整などで下落した。さらに大統領選が重なり、不透明感から例年以上に売られやすい。当然、日本株への影響も大きい」

 大和証券投資情報部長の山田雪乃氏は?

「米国株や欧州株が持ち直す中、日本株の戻りが遅い。9月に入り二番底を探る展開だが、下落局面で日本株を買う国内外投資家のスタンスは変わらない。日本企業の保守的な業績見通しが実績に伴い上方修正されれば、日本株も上値追いが期待できる。主要上場企業の今期業績は前期比増益を見込む。上半期の為替レートは1ドル=145円程度で、想定していた増益が落ちる水準ではない。ただ、円高基調によりグローバル企業が為替メリットを享受できない事態を危惧し、弱含んでいる」

 極東証券経済研究所社長の佐藤俊郎氏はどうだろう。

「東京株式市場は好調な企業業績を背景に底堅く推移しそうだ。日経平均株価は年末に向けて振れ幅を伴いつつ、4万円を目指すだろう。米国で前週末に発表された雇用統計などを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げはほぼ確定的だ。一方の日銀は金融政策正常化路線を進めるとみられ、日米金利差の縮小に伴う円安是正圧力は続く。グローバル銘柄の株価に重しとなる半面、輸入コストが下がる家具大手といった内需関連銘柄が相場を下支えする公算が大きい。米大統領選は接戦の様相だが、どちらが勝つにせよ、11月に結果が判明すればイベント通過の安心感から株式市場は上昇に向かいやすい」

 年末にかけて株高。これがプロの見立てか。

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