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高市早苗氏の総裁選禁止行為に岸田首相が“追加対応”要請 激オコ「サナエ応援団」に共感が広がらないワケ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月18日 14時3分

高市早苗氏の総裁選禁止行為に岸田首相が“追加対応”要請 激オコ「サナエ応援団」に共感が広がらないワケ

応援団からは大人気だが…(C)日刊ゲンダイ

《ルールを守れ》《公正、公平な選挙を行え》《密室政治で決めるな》

 27日投開票の自民党総裁選を巡り、立候補している高市早苗経済安全保障担当相(63)を支持する党員とみられる「サナエ応援団」から怒りの声が上がっている。

 高市氏は党選挙管理委員会で決めた「カネのかからない総裁選」の禁止事項に反し、全国の党員らに政策を訴えるリーフレットを送付していたことが発覚。逢沢一郎選挙管理委員長(70)から口頭で注意を受けているが、岸田文雄首相(67=党総裁)が17日、森山裕総務会長(79)らと党本部で会談し、逢沢氏にさらなる対応の検討を要請したのだ。

 高市氏は「(リーフレットの)ほとんどは(禁止前の)8月中に郵送作業を終えている」として「全く違反行為にはならない」と説明しているため、「サナエ応援団」は岸田首相の対応を一斉に批判。

《国家答弁でも嘘ばかりの岸田首相。サナエ潰しは絶対に許さない》

《公平、公正さが求められる国会議員、しかも総理大臣がこの態度。国民の信任を得ることなど到底できない》

《時系列で考えても憲法39条にある事後法の禁止だ。法律やルールの抜け穴をつくような政治家の言動は許されることではない》

「公平、公正さが求められる国会議員」「法律やルールの抜け穴をつくような政治家の言動は許されることではない」ーー。今回のケースが当てはまるのかは別として、一般常識として指摘されている「意味」はその通り。だが、よくよく考えれば、こうした姿勢を続けてきたのが歴代自民党政権ではないのか。

■常に公平でも公正でもなく、ルール無視でやりたい放題の自民党政権

「桜を見る会」前夜祭に関する国会答弁で、高市氏が師と仰ぐ故・安倍晋三元首相は118回も「虚偽答弁」。森友、加計学園の問題では、国有地取引や獣医学部の新設をめぐる政策決定の不可解さが指摘され、安倍氏の身びいきや政治の私物化の疑いが浮上。国民から「公平、公正な政治」を求める声が上がった。

 朝日新聞がスクープした自民党と旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の組織ぐるみの関係についても、選挙応援を受けたり、教団関係団体のイベントに出席したりしていた自民党国会議員はそろって知らんふりし、とても国民から信任される態度ではなかった。

 派閥の政治資金パーティー収入からキックバックされたカネを裏金化していた問題も然りで、使途公開の厳しい資金管理団体から公開基準の緩い関連団体にカネを移す手法(いわゆる茂木方式)はまさに「ルールの抜け穴」をついた行為だろう。

 さらに言えば、安倍政権がお気に入りの人物を検事総長に抜擢するため、密室で検察庁法改正を決めて閣議決定に踏み込んだ政治手法も「事後法の禁止」に等しい。常に公平でも公正でもなく、ルール無視でやりたい放題の自民党政権。高市氏はこの間、閣僚や党幹部として政権の中枢にいたが、異論を唱えたことがあったのだろうか。

 「サナエ応援団」の批判がSNS上で共感を得ないのも無理はない。

  ◇  ◇  ◇

 総裁選で高い支持を持つ高市氏。●関連記事【もっと読む】では『高市早苗は厳重処分されるのか? 自民党総裁選「ルール違反」で岸田首相も追加対応を要求』、【さらに読む】では『高市早苗氏の猛追に旧統一教会が見え隠れ…熱心な信者がXで「サナエ一択」を大拡散』などを取り上げている。

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