1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

中日立浪監督「急転退任」の舞台裏と3年連続最下位の元凶…次期監督候補は2人に絞られる

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月20日 9時26分

中日立浪監督「急転退任」の舞台裏と3年連続最下位の元凶…次期監督候補は2人に絞られる

立浪監督(C)共同通信社

 突然の表明だった。

 阪神に敗れた18日の試合後、中日の立浪和義監督(55)が「責任を取って、今年限りで辞めさせていただきます。ケジメをつけます」と辞任の意向を明らかにした。

 この日の敗戦でクライマックスシリーズ進出の可能性が完全に消滅。6位に転落し、3年連続最下位が現実になりつつある今、「結果がすべての世界ですから」と現状を受け入れざるを得なかったのは確かだろう。

「とはいえ、です。“ポスト立浪”の最右翼だった球団OBで侍ジャパンの井端弘和監督(49)が2026年のWBCまで日本代表を率いることが内定したことで、球団内には立浪監督の続投を推す意見が出ていた直後のことですからね。成績が振るわない中でも本拠地バンテリンドームの観客動員は好調で、地元名古屋財界の支持もあった。球団としても、満を持して中日のプリンスを監督に据えただけに、このまま終わらせるのは忍びないという思いがあったのは確かですが、その球団への不信感が今回の辞任表明というか、ケツをまくる事態につながったという側面もあると思う」(名古屋の球界関係者)

 立浪監督は現役時代、その圧倒的な実績で誰からも畏怖される存在だった。評論家としてグラウンドを訪れれば、選手はベテランから若手まで直立不動で挨拶する。

 監督就任後も、王様然と振る舞った現役時代と変わらぬ強権的なやり方で選手との間に溝ができ、特に中堅以上の選手から反感を買った。一貫性のない選手起用、ちぐはぐな采配にはファンからも批判の声が上がったが、「チーム低迷の大きな原因は球団にもある」と、前出の関係者がこう続ける。

「チーム再建の切り札として立浪監督を招聘しながら、補強らしい補強をしない。現役ドラフトで獲得した細川成也が2年連続20本塁打と覚醒した以外、補強で当たった選手は皆無です。立浪監督の意向でもあったとはいえ、ここ2年間で大学・社会人の内野手を育成を含めて7人もかき集めるドラフトの迷走。立浪監督の契約最終年で勝負をかけた今季の3年目も、目玉の補強は35歳の中田翔、42歳の中島宏之を筆頭に29歳の上林誠知、30歳の山本泰寛の戦力外4人衆だけ。支配下の新外国人も盛りの過ぎたディカーソンただひとりで、3年間でFA補強には動こうともしなかった。立浪監督が球団のバックアップ態勢に不信感を抱くのも当然です」

 次期監督には、井上一樹二軍監督(53)、OBの山崎武司氏(55)の名前が挙がる。井上監督は今季から二軍監督に就任し、2年連続最下位だったウエスタン・リーグで首位を走るなどファームを再建した。だが、オフには左腕エースの小笠原慎之介のメジャー挑戦が確実視され、絶対的守護神マルティネスの去就も不透明。大野雄大、柳裕也らの先発陣は全盛期を過ぎ、自慢の投手陣は明らかに往時の力を失い始めている。これでもなお、球団が補強費を出し渋るなら、誰が監督になっても立浪監督の二の舞いになるのは確実ではないか。

  ◇  ◇  ◇

 中日と言えば、崖っぷちに立たされているのが根尾昂(24)だ。先月、広島戦に登板した際はボコボコに撃ち込まれ、立浪監督も苦笑いを浮かべたほどだった。いったい根尾に何が起きているのか。「悲惨すぎる現状」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください