阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月24日 11時32分
阿部監督(C)共同通信社
首位巨人が昨23日、2位阪神との天王山第2ラウンドを制し、優勝マジックを4に減らした。
0-0の七回無死一、三塁から代打・坂本が放った右前適時打の1点を守り切る辛勝だったが、これで今季の阪神との直接対決は最後。4年ぶりのリーグ優勝をグッと手繰り寄せた巨人の阿部監督は「今日は全員で行こうと思っていた。最後は(坂本を)信じて良かった」と安堵の表情を見せた。
とはいえ、「V奪回の可能性が高まったと同時に、その先のCSに不安を抱かせる試合でもありました」とはさる球界関係者だ。
巨人打線は自身4連勝中だった阪神先発・髙橋遥人(28)に六回までゴロの山を築かされ、わずか2安打に抑えられた。左肩など3年連続手術の影響で長期離脱があった髙橋とは、2021年10月以来の対戦。過去、7回以上自責点2以下の「ハイクオリティースタート」を8度も許し、21年9月25日から16イニング連続無失点中の正真正銘の「巨人キラー」なのだ。
その髙橋は7回途中5安打1失点で降板。痛恨の今季初黒星を喫し、「先制点がそのまま決勝点になってしまった。申し訳ない」と唇をかんだものの、1失点では責められない。前出の球界関係者がこう言う。
「巨人が最もビビっている投手の一人でした。髙橋がリハビリをしている時、原前監督は『阪神のあの左(投手)っていつ帰ってくるの? 今年中に戻って来られる?』と警戒しまくっていた。故障前の21年、宝刀のチェンジアップなど低めへの制球力が抜群で、何度対戦してもゴロを打たされ、対戦防御率0.00と手も足も出なかった。怒った原監督が時にスコアラーをヤリ玉に挙げることもあったそうです。巨人ナインには苦手意識が植え込まれているだけに、CSでの再戦は厄介でしょう。この日の3年ぶりの対戦も1点だけ。決して攻略したわけではないですから」
0-1で敗れた前日は、阪神の先発・才木から7回無得点。この日の勝利でリーグ優勝は目前となったが、来月のCSに向けて厳しい戦いは続く。
◇ ◇ ◇
阿部巨人の躍動を面白く思わないのが、まさかの原前監督ではないか。いったいなぜか。原前監督に何が起きていたのか。彼の成果と境遇を見れば、「納得の理由」が見えてくる。
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