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「腰痛を悪化させるのは」と聞かれたときに必ず答えること【ひどい腰痛も8割治る】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月25日 9時26分

「腰痛を悪化させるのは」と聞かれたときに必ず答えること【ひどい腰痛も8割治る】

腰を冷やさないようによく体を動かす

【ひどい腰痛も8割治る】#34

「10年ほど前、腰痛としびれが出始めたんですが、そのときしばらくしたら治ったんです。それが、その後、数年置きに腰痛を繰り返すようになってしまって」

 73歳の女性の訴えです。彼女の場合、当院を受診したきっかけは、ある暑い夏の日、下肢がしびれたことでした。クーラーで冷えた自宅にずっといたところ、お尻から太もも、さらに脚全体と足の裏がしびれるような感覚に襲われたそうです。自宅近くの整形外科での診断は脊柱管狭窄症とすべり症だったとのこと。

 よく患者さんから、「腰痛になったり、すでに発病している人の状態を悪化させる日常生活はなんですか?」と質問されます。必ず答えるのが「腰を冷やすこと」。血流が滞ると痛みや疲労に関する物質が蓄積されやすくなります。腰を冷やさないためにもよく体を動かして欲しいのですが、そうすることで、天然のコルセットである筋肉の維持にもつながります。

 同じ椎間板に患部をお持ちの2人の方がいたとします。日ごろから歩いたりストレッチを行っている人は、そうじゃない人よりも、その症状の出現が軽くなるといった場合が少なからずあります。

 また一般的に膝や肘などの関節も、意識的に動かさなければ収縮して硬くなり、動かしにくくなったり痛みが生じたりすることもあるため、関節痛に悩んでいる人もまた、歩くことやストレッチで、痛みを和らげる効果が期待できます。

 冒頭の73歳の女性ですが、趣味が登山。日ごろから外出して活動的にしているため、それが恒常的に症状を緩和していたと思われます。ですがいったんその活動量が少なくなると、忘れたころに腰痛やしびれといった症状となり現れるのでしょう。そしてその引き金となったのがクーラーによる冷えだったわけです。

 ちなみにこの患者さんは当院において「椎間板ヘルニア」と「椎間板変性症」との診断結果となりました。

 そして当院での治療を終えた直後では、少し長い距離を歩くと太ももの裏からお尻にかけて痛くなっていたため、運動とストレッチを推奨させていただきましたが、およそ1年たった現在では、歩いているときなどに姿勢を正そうと腰を伸ばすと痛みや重たさの症状があるのが、ストレッチをすると緩和するということで、やはりここでも適度な運動は治療効果をサポートするということが証明されています。

 そのためこの患者さんには当院からさらなるストレッチへの参加を促しご案内させていただきました。また日常生活においても、入浴後のストレッチや貧乏ゆすりを行い、体全体の血流を促すこともお願いしたのでした。

(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)

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