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スマホ老眼を治したい…プチスマホデトックスから始めよう【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月26日 9時26分

スマホ老眼を治したい…プチスマホデトックスから始めよう【一生見える目をつくる】

歩きスマホは目に負担がかかる(C)日刊ゲンダイ

【一生見える目をつくる】#32

 老眼世代ではないのに老眼のような症状が出る「スマホ老眼」。スマホを長時間見過ぎてしまうことが原因で、年齢にかかわらず目のピントが合わなくなります。

 症状を治すために、3日間スマホの電源をオフにして一切見ないスマホデトックスを前回は推奨しました。とはいえ、私の患者さんの中でも「3日間はとても無理」という方が大勢いらっしゃる。その場合、私は「まず短い時間のスマホデトックスから実行しましょう」と提案しています。

 たとえば、乗り物の中だけはスマホを見るのをやめてみる。実はこれ、スマホ老眼だけではなく、眼精疲労を和らげるのにもとても有効なんですよ。なぜか。電車など動いているものの中で目を使うと、目は動きを追うことになる。静止したものを見るときよりも格段に疲れてしまいます。 

 さらに、電車やバスの中は冷房や暖房が過度に効いていることが多く、空気が乾燥している。乾燥は目に大敵(涙の蒸発量が増えるためドライアイの原因となることも)ですから、乾燥予防のためにも電車の中ではできるだけ目をつぶるのが望ましい。

 もちろん眠ってしまう必要はありません。目を休めて、守るためなので軽くつぶる程度でOKです。

 乗り物の中より、さらに目に負担がかかるのが、歩きスマホ。昨今は駅などでも「歩きスマホは危険ですからやめましょう」と頻繁にアナウンスしています。

 マナーとしてはもちろんなのですが、目を守るためにも眼科医としては歩きスマホは絶対にやめていただきたいのです。歩きスマホをしていると、必ずスマホを持つ手元がブレていますよね。そのブレた画面を見ることで、目に大きな負担をかけている。

 たとえ短時間の歩きスマホでも目は酷く疲れてしまいます。見ている対象物が揺れて視界が動くことは、目に激しいストレスをかけていると覚えておいてください。

 スマホのブルーライトを浴びることで、夜にもかかわらず脳が日中だと勘違いする。そのせいで睡眠障害を引き起こすこともあると、以前この連載でお話ししたことがありますよね。眠れない生活が続くとうつ病を引き起こすことも。スマホに依存しすぎると、目だけではなく精神が疲れることもあるということなのです。

 スマホはとても便利で、なくてはならない道具。でも道具に支配されて、眼精疲労や頭痛、睡眠障害などを引き起こしてしまうのはおかしな話です。今日から少しずつでいいのでスマホを見る時間を短縮してみてはいかがでしょうか。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

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