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ニンニクチップは豚肉や枝豆と一緒に取って心血管疾患リスクを改善【時間栄養学的「気になる食品」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月26日 9時26分

ニンニクチップは豚肉や枝豆と一緒に取って心血管疾患リスクを改善【時間栄養学的「気になる食品」】

睡眠対策にはノンフライを選ぶ(提供写真)

【時間栄養学的「気になる食品」】

 ニンニクチップ

  ◇  ◇  ◇

 ニンニクを薄くスライスして油で揚げた、香ばしい食感が特徴のニンニクチップは、調味料やトッピングとして多用されています。その歴史と由来については明確な記録が少ないものの、ニンニク自体は古代から薬用植物として世界中で利用されており、特に中世ヨーロッパや中国の伝統医学で広く使われてきました。

 揚げることで保存性や香ばしさが増すニンニクは、保存食や食事のアクセントとしてアジアやヨーロッパの多くの料理に取り入れられ、現代では日本や韓国の料理でも人気が高まっているそうです。

 ニンニクチップの健康効果については、ニンニクそのものが持つ栄養素が重要となります。特にニンニクを切ったり潰したりすると発生するアリシンという成分は、強力な抗酸化作用を持つので、抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪や感染症の予防に役立つとされています。また、体内の抗酸化物質レベルが増加すると、睡眠の質が向上することが確認されています。

 アリシンは体内で血液をサラサラにする効果も期待できます。これにより、血流が改善され、心血管疾患のリスクを軽減するだけでなく、冷えなどの改善効果の可能性もあるそうです。さらに、アリシンはコレステロールの低下を助け、動脈硬化の予防にも寄与することが研究で示されています。

 ニンニクサプリメントの摂取が高血圧患者の血圧を効果的に低下させることも報告されています。特に6カ月間の摂取で、収縮期血圧が平均して約10㎜Hg低下したことが確認されています。塩分の取り込みは朝と夜に高まるリズムを持っていますので、朝や夜に一緒に取ってみるのもいいでしょう。

 アリシンはエネルギーを効率的につくり出してくれるビタミンB1の吸収を助ける働きがあるため、ビタミンB1を多く含む豚肉、枝豆、大豆、玄米などと組み合わせて食べるのがおすすめです。

 そんなアリシンは、油と一緒に調理することで壊れにくくなるので、油で調理してあるニンニクチップは効率的! ただし、ニンニクチップは揚げているため、摂取する際にはカロリーや脂質の過剰摂取に注意が必要です。

 また、脂質の代謝は夜に悪くなる傾向があります。睡眠対策のためのニンニク摂取であれば、ノンフライのニンニクチップを選ぶのも良いでしょう。

(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)

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