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日本女子OPのスコアは天候次第…大会史上最長コース、ラフは長いところで14センチも

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月27日 11時27分

日本女子OPのスコアは天候次第…大会史上最長コース、ラフは長いところで14センチも

古江彩佳(C)共同通信社

 大会史上最長の6845ヤードのセッティングで行われている今年の日本女子オープン(茨城・大利根CC西C)。距離の長さに加え、ラフは10~12センチほど伸びており、グリーン周りはそれ以上に長い芝が密集する。当然、グリーンも硬く、速くすることから、開幕前に上田桃子(38)が語っていたように、「終わってみればアンダーパーフィニッシュは10人もいない」というのが大方の見方だった。

 ところが、快晴の初日は前夜のお湿りが「恵の雨」となった。当初はグリーンの速さ12フィート、硬さ(コンパクション)23~24に設定するはずが、それぞれ10.5フィート、21。第2打以降に持つクラブはミドルアイアンやユーティリティがほとんどにもかかわらず、選手はソフトなグリーンを果敢に攻めた。米女子ツアーを主戦場にする古江彩佳(24)が、8バーディー1ボギーの65と爆発。7アンダーで単独首位に立ち、3アンダー以上はアマチュア1人を含めて10人もいた。

 2日目は朝から雨模様。グリーンはさらにソフトになる。大会史上最長コースで選手はスコアをグングン伸ばすのか。

 試合会場の成田大伸統括グリーンキーパーがこう語る。

「夏の暑さが厳しく、グリーンは芝を維持するのがメインになってしまい、(主催の)JGA(日本ゴルフ協会)さんから指示されたセッティングの数値までには届きませんでした。大会週になってグリーンのコンディションを上げられるようになったと思ったら、前夜に雨が降った。それでも速さは10.5フィートまでもってこられました。雨でグリーンがソフトになれば、確かにボールは止まりやすくなりますが、フェアウェーのランは抑えられ、ラフからのショットはクラブの抜けが悪くなる。ラフは10~12センチとなっていて、長い所は13~14センチまで伸びています。雨が降ればグリーン周りからのアプローチも難しくなりますからスコアを伸ばすのは厳しくなるでしょう。3日目も雨が残り、最終日は曇り予報。ピン位置はJGAさんに指示されたところに切りますが、いずれにしても選手のスコアは天候次第になるでしょう」

「恵みの雨」が「地獄の雨」となるか。

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