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「ニデック記念館」設立で流れる創業者・永守重信氏の退任説…2027年完成で憶測呼ぶ(小林佳樹)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月28日 9時26分

「ニデック記念館」設立で流れる創業者・永守重信氏の退任説…2027年完成で憶測呼ぶ(小林佳樹)

永守重信氏(C)日刊ゲンダイ

【経済ニュースの核心】

「永守さんは本気でリタイアする決意をしたのではないか。自身の記念館建設はその証し。記念館が完成する2027年が退任のタイミングか」(メガバンク幹部)と話題となっている。

 ニデックは8月28日、「これまでの当社が歩んできた歴史と、成長の源泉である創業者、永守重信の経営理念を学び、継承することを目的とした『永守重信創業記念館』の設立を決定いたしました」と高らかにリリースした。

 また、リリースには、「1973年7月23日に永守が3人の同志とともに創業した日本電産(現ニデック)は、2023年に創業50年で連結売上高2兆円を超え、世界47カ国に300以上のグループ会社を有するグローバル企業に成長いたしました。『金なし、経験なし、知名度なし』でスタートした当社が、創業直後のオイルショックやその後のリーマン・ショックやタイ洪水など幾多の苦難を乗り越えて今日にいたるまで発展し続けてこられたのは、創業者の経営理念である『情熱、熱意、執念』『知的ハードワーキング』『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』に代表される『三大精神』を全従業員が行動規範として共有し、たゆまず前進を続けてきたからです」とうたわれている。

■京都府向日市に建設予定

 記念館は、創業からこれまでの歴史や世の中において果たしてきた役割、永守の経営理念や経営者としての足跡や言葉をエピソードやキーアイテムなどと共に安藤忠雄氏デザインによるダイナミックな建築空間の中に展示するという。同施設は永守生誕の地である京都府向日市に建設予定で、敷地面積が約6100平方メートルで地上3階建て、一般向け公開も予定している。

 ニデックは今年4月に新たな経営体制が固まり、最大の懸案だった創業者・永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)の後継者問題に一区切りがついている。永守氏が代表取締役グローバルグループ代表となり、岸田光哉氏が社長兼CEOに就いたのだ。

 その岸田氏を工作機械のM&Aを主導した西本達也氏、グループ会社や事業の立て直し・管理に手腕を発揮した北尾宜久氏と大塚俊之氏、技術開発の小関敏彦氏の4人が支える構図だ。

「今後の経営は、集団指導体制でやらないといけない。寝る間もなく仕事をする時代は終わった」

 2月14日、京都市の本社で開いた記者会見で、永守氏はこう強調し、最長で4年間は代表権を維持すると明言した。記念館の竣工はまさにその時期に符合する。

(小林佳樹/金融ジャーナリスト)

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