広島は大砲、中日は先発の補強が最重要課題…惨敗の両軍が早くも探る「逆襲の一手」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月30日 11時22分
小笠原はメジャー挑戦か(C)日刊ゲンダイ
29日、マツダスタジアムでデーゲームを戦った広島と中日は来季、巻き返しを図れるか。
阿部巨人がV1を達成した今季、広島は8月には首位に立ちながら、9月に急失速。中日は3年連続最下位の危機に直面している。
このままなら来季も苦しい戦いを強いられかねないが、両軍の課題は明確だ。
広島は打線の強化が急務。投手陣は先発、リリーフともにリーグ屈指の陣容を誇る一方、チーム打率.239、本塁打51はリーグワースト。403得点も同5位と貧打解消が来季の最重要課題だ。
「4番打者を補強できるかどうかでしょう。かつての鈴木誠也(現カブス)とまではいかなくとも、2010年代に活躍したエルドレッド(7年通算133本塁打)くらいの助っ人が獲得できれば、秋山、小園、坂倉ら脇を固める選手がさらに生きます」(地元マスコミ関係者)
一方の中日は投手陣の整備が課題だ。
この日先発し、最優秀防御率のタイトルが決定的な高橋はともかく、左腕エースの小笠原がメジャー挑戦する可能性があるうえ、柳は今季4勝5敗、防御率3.76にとどまるなど、衰えが垣間見える。
いつまでも大野、涌井のベテランに頼れるわけでもない。
「長年の課題だった打線は、ここにきて上位に定着した岡林、村松、福永、石川が一定の成績を残している。2年連続20本塁打の細川と合わせて、来季は少なからず期待が持てます。カタにハメる指導を続けてきた立浪監督が退任し、新監督の就任は良い意味で“反動”も期待できる。守護神マルティネスの去就は気になりますが、先発を強化すれば、勝機はあります」とは、球団OBだ。
◇ ◇ ◇
中日の新監督は誰になりそうなのか。最有力視されているのは井上二軍監督だが、ここにきて「チームをもっとも知る男」と評判の古参OBの名前が急浮上している。それはいったい誰なのか。
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