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バスケ男子代表PG河村勇輝 NBA生き残りは《172cmの低身長生かした防御力》がカギ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月3日 9時26分

バスケ男子代表PG河村勇輝 NBA生き残りは《172cmの低身長生かした防御力》がカギ

河村はNBAのコートに立てるのか(C)AP=共同

 米プロバスケットボールNBAメンフィス・グリズリーズとエキシビット10契約を結んだ日本代表PGの河村勇輝(23=前横浜)が日本時間2日、テネシー州ナッシュビル
でキャンプイン。主力選手に混じってシュート練習などを行い、初日を終えた。

 エキシビット10契約はGリーグ(マイナー)契約すら保証されない。同じ契約で渡米した日本代表SGの富永啓生(23)はキャンプインを前に契約を解除されただけに、河村は「いつカットされるか分からない状況。気を抜かずに頑張っていきたい」と危機感を口にした。

 グリズリーズには、「バスケの神様」と称されるマイケル・ジョーダンの相棒として知られたスコッティ・ピッペンの息子スコッティ・ピッペンJr(23)ら若手PGの強力なライバルが控える。河村は身長172㌢とバスケットボール選手としては超小柄なため、フィジカルを不安視されるが、それでもつけ入る隙はある。持ち前のオフェンス力をアピールするよりもむしろディフェンス力だ。

 実際、河村のような小柄な選手がNBAで成功したケースは少なくない。NBA史上最少160㌢のPGマグジー・ボーグズは1980年代後半から14シーズンに渡って計4チームでプレー。96ー97シーズンのプレーオフではNBA記録の3ポイント成功率85.7%をマークするなど、オフェンスはもちろん、ディフェンスでも高く評価された。

 身長2㍍を超えの大柄な選手の一瞬の隙を突いてボールを奪うスチールを決めるなど、ディフェンスでチームに貢献。ホーネッツ時代の93年、NBAを代表するセンターだった身長213㌢のパトリック・ユーイング(ニックス)のシュートをブロックした衝撃的なプレーは、今でもファンの語り草になっている。

 河村はBリーグではディフェンスに定評があった。今夏のパリ五輪などの国際大会でも、大柄な海外の選手にひるむことなく、パスカットなどのターンオーバーを決めて好機を演出してきた。

 日本を代表するPGは「和製ボグジー」として低身長を生かしたスピード感のあるディフェンスで生き残りを図れるか。

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