1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

ヤクルトだけじゃない!青木宣親に28年ロス五輪「侍J監督待望論」 厚い人望と豊富な人脈

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月3日 11時33分

ヤクルトだけじゃない!青木宣親に28年ロス五輪「侍J監督待望論」 厚い人望と豊富な人脈

青木宣親(C)共同通信社

「ついにこの瞬間が来てしまいました。ファンの皆さま、自分が愛したこの球団をよろしくお願いします。また会いましょう!」

 2日、ヤクルトの青木宣親(42)が神宮で引退試合を行い、涙、涙のスピーチ。21年間の現役生活に別れを告げた。

 宮崎・日向高から早大を経て、2003年ドラフト4巡目で入団。当時の若松勉監督に見いだされ、2年目の05年にシーズン200安打を達成してブレーク。12年から6年間、メジャーでもプレーした希代の安打製造機は、史上初のシーズン200安打を2度達成。首位打者3度、日米通算2730安打をマークした。06年には盗塁王も獲得するなど通算275盗塁。ゴールデングラブ賞7度と走攻守で球史に名を刻んだ。

 多くの選手、関係者が驚きを口にするのは、変幻自在の打撃フォームだ。相手投手や自身の体調を踏まえて、1打席ごとに微妙に変化させる。青木自身、「体調に合わせて、打撃フォームを変えている」と話したこともある。若手時代は試合後に氷風呂につかってクールダウン。試合がない日もカラダのケアに多くの時間を割いたことが、42歳まで大きなケガなくプレーする土台になった。

 そんな青木はいずれ、ヤクルトの監督に就任する可能性がある。引退会見では「監督はやってみたいですよ」と話していた。村上宗隆ら後輩選手からも慕われているし、フロントも幹部候補として認識している。あるヤクルトの選手が言う。

「打撃への助言に関してもシンプルで分かりやすいし、何よりチームメートへの声かけが絶妙にうまい。ある年、引退覚悟で登板したベテラン投手が大乱調に陥り、降板。ベンチでうなだれ、コーチすら声をかけられない中、青木さんはさりげなくその投手の横に腰かけ一言、『気にすんなよ』と励ました。その投手は『救われた』と言ってました。心の琴線に触れる言葉をかけることができる点も、指導者としての資質の高さを感じます」

 とはいえ、「青木監督」の存在を求めているのはヤクルトだけでない。何しろ青木は、メジャーでのプレー経験に加え、06年、09年、17年WBC、08年北京五輪と4度の国際大会に出場した「ミスターサムライ」。それだけに、28年ロス五輪での侍ジャパン監督就任待望論もあるという。球界関係者は、「今後のキャリア次第ですが」と前置きしたうえで、こう続ける。

「特に17年WBCは唯一のメジャーリーガーとして参戦。合流直後に『ノリさん、青さんと呼んでください』と挨拶して同僚選手のフトコロに飛び込み、チームを牽引した。中田翔(現・中日)が不振に陥ったときには一緒に食事をしてアドバイスし、坂本勇人(巨人)にはチームリーダーとしての心得を伝えた。球界での人脈も広く、この日、ビデオレターを贈ったダルビッシュ有(パドレス)ら球界で影響力を持つ選手とも親交がある。大谷翔平(ドジャース)に関しても、青木のメジャー在籍時の米代理人事務所が大谷と同じCAAで接点はあります。若手時代に弟子入りした憧れの存在で、サプライズでビデオ出演したイチローのバックアップはもちろん、中島宏之、川崎宗則ら侍で同じ釜の飯を食ったメンバーのコーチ就任も期待できそうです」

 NPBは、日本人メジャーリーガーの招集をスムーズに進めるために、メジャー経験者を侍J監督にしたい思惑がある。

「他球団でも、青木を慕う選手は少なくない。坂本や中田ら侍を通じた交流以外にも、たとえば阪神の糸原は球宴出場時に青木に打撃のアドバイスを求め、懇切丁寧にレクチャーしてくれたことに感激していた。『青木監督』ならロス五輪に出たい、という選手はいるでしょう。ネックになりそうなのは、監督人事のイニシアチブを握っている読売との接点が薄いことくらいでしょう」とは、前出の球界関係者。

 近い将来、ヤクルトと侍ジャパンによる「青木監督争奪戦」が繰り広げられるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 「監督をやってみたい」と話す青木だが、その先にある「最終目標」とは、いったいなにか。これに乗っかり、球団が思い描く「まさかの青写真」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください