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“女猟友団体”の預金51万円を着服…息子を自宅に残してドロンした 会計担当女性ハンターの懐事情

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月4日 9時26分

“女猟友団体”の預金51万円を着服…息子を自宅に残してドロンした 会計担当女性ハンターの懐事情

(ジャパン・ハンター・ガールズのX)

 失踪から1年余。農水省の動画やメディアにも取り上げられていた女性ハンターが先月末に逮捕され、その所在が明らかになった。

 自身が所属する神奈川県猟友会南足柄支部の貯金を横領したとして、同会の元会計担当で静岡県沼津市の会社員、高野恵理子容疑者(39)が先月30日、業務上横領の疑いで神奈川県警松田署に逮捕された。会計を担当した2023年6~7月、支部の貯金を数回にわたって引き出し、計51万4000円を着服したとされる。

 高野容疑者は当時、女性だけで結成した一般社団法人「ジャパン・ハンター・ガールズ」の代表を務め、犯行約2カ月前の同年4月にはジビエ処理施設「KIWOSUKU」を開設した。建設費用は約1400万円。農水省から鳥獣被害防止総合対策として約620万円が交付され、クラウドファンディングで約250万円を集めた。猟友会からの寄付金30万円も合わせ、計900万円が充てられる予定だった。

■ジビエ処理施設は今も休業状態

 ところが実際に業者に支払われたのは約660万円だけ。240万円がどこかに消え、残りの工事費も支払われないまま、高野容疑者はドロン。連絡が取れなくなった。処理施設は開業からわずか半年で休業に追い込まれ、今も使われていない。

 地元関係者がこう言う。

「彼女が女性だけの狩猟グループをつくったのは18年。その後、『処理施設をやってみないか』と持ち掛けられ、トントン拍子に話が進んだ。建設が決まり、資金繰りのメドもついていたのになぜ支払いができなくなったのか、金はどこに行ったのか、その頃は分からなかった。彼女は昨年7月ごろ、車を買ったんだけど、よく買えるなって思った。その時点でもう使い果たしたんじゃないかな。支払いができなくなり、逃げたんじゃないか」

 警察の調べによると、高野容疑者は金に困っていたようで、ネコババした金は生活費に充てていた。今後、消えた金についても調べを進める。

「昨年9月中旬から電話にも出なくなり、LINEも既読にならず、連絡が取れなくなった。当時、息子2人と南足柄市に住んでいたが、上の男の子を自宅に残したまま、姿を消した。逮捕されてはじめて沼津に住んでいたと知った。残されたお兄ちゃんのことを考えると、もっと早く身柄を確保して欲しかった」(知人)

 高野容疑者が処理施設を造ろうと思ったのは、鹿やイノシシの命を無駄にせず、食につなげたかったからだという。工事費も支払わず、事業を投げ出し、逃亡するとは、支援者たちに後足で砂をかける行為だ。

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