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石破自民が掲げる衆院選公約案に国民冷ややか…「可愛さ余って憎さ百倍」で“石破離れ”が加速

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月5日 9時26分

石破自民が掲げる衆院選公約案に国民冷ややか…「可愛さ余って憎さ百倍」で“石破離れ”が加速

「守る」のは国民よりも裏金議員(C)日刊ゲンダイ

「皆さん知っていましたか?実行されない約束を空手形って言うんですよ。あまり知られていない言葉だと思うけれど……」

 全く根拠はないが、総裁選で惨敗した自民党の小泉進次郎選対委員長(43)であればおそらく、こう解説するかもしれない。同党が次期衆院選に向け、来週にも公表する選挙公約のことだ。

 判明した公約案によると、「ルールを守る」「暮らしを守る」「国を守り、国民を守る」「未来を守る」「地方を守る」「新たな時代を切り開く」の6本柱で構成。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、「厳しい反省と強い倫理観の下で不断の政治改革、党改革に取り組む」と強調。政策活動費の使途を監査する第三者機関の設置や、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開に取り組む方針を示している。

 また、石破氏が総裁選で強く訴えていた「防災庁」設置の準備や、内閣府防災担当の体制や司令塔機能を強化する方針を明記。「災害関連死ゼロを実現するよう、避難所の環境を劇的に改善する」とうたったほか、電気・ガス料金、燃料費高騰対策を講じる--などとしているのだが、ネット上の反応を見る限り、国民の見方は冷ややかだ。

 そもそも、石破氏が総裁選でも掲げていた「ルールを守る」は、第二次安倍政権以降の自民党政治で最も欠けていたことだ。

 歴代政権が積み上げてきた議論を反故にし、世論の反対を押し切り、国会審議を経ずに何でもかんでも「閣議決定」で一丁上がりの暴政。国会答弁では首相も閣僚も官僚もそろって平気の平左で嘘をつき、やりたい放題。まさにルール無用の極悪政治で、そのなれの果てが裏金事件だったわけだ。

■国民は石破氏の「ルールを守る」政治に期待したはずなのに……

 今年、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平(30)が史上初のシーズン「50本塁打50盗塁」を記録したベースボール、日本人選手が金銀銅メダル計45個を獲得した今夏のパリ五輪の各競技だって、厳格な「ルール」に基づく。これらが「ルール無用」「反則何でもあり」であれば、そもそも試合にならないのだ。

 だからこそ、国民は石破氏の「ルールを守る」政治に期待したはずなのに、総裁選に勝ち、首相に就いた途端、あっという間に前言を撤回。自ら率先して「ルール破り」を犯しているのだから何をかいわんや。裏金事件に対して「厳しい反省と強い倫理観の下で不断の政治改革、党改革に取り組む」というのであれば、裏金議員の非公認は当然で、最低でも比例重複はあり得ないのに「原則公認」「比例重複あり」に舵を切る方針というから無茶苦茶だ。

 そもそも石破氏が世論調査で人気が高かったのは「党内野党」と揶揄され、非主流派として冷や飯を食らいながらも国民目線で正論を言い続けてきたからだろう。石破氏の掲げている「守る」とは一体何を守るのか。国民生活ではなく、反社と化した自民党や裏金議員なのか。

《もはや何を言っても信用できない石破政権》

《たとえ過半数を維持できなくなったとしても正論を貫いてほしかった》

「可愛さ余って憎さ百倍」――。SNS上では石破氏に対する怒りの声が日増しに強まっている。

  ◇  ◇  ◇

 否定していた早期解散に踏み切る石破政権。●関連記事【もっと読む】『石破新総裁もやはり“政治屋”…早くもブレブレで泉房穂氏も「“手のひら返し”情けない」と落胆』【さらに読む】『自民党の信頼は地に落ちたまま…石破茂「ルール守る」に《そこから?』と総ツッコミの当然》を取り上げている。

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