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日本ハム達孝太がプロ初勝利!ドラフト前面談「最長記録1.5h」の理論派はコロナ感染でも夜な夜な練習

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月5日 9時26分

日本ハム達孝太がプロ初勝利!ドラフト前面談「最長記録1.5h」の理論派はコロナ感染でも夜な夜な練習

達孝太(C)共同通信社

「初回から落ち着いて投球することができました。途中は力みすぎていた部分があったので、そこは反省。それでも四、五回はテンポ良く抑えられたので、いい形で終えられたと思います」

 2021年ドラフト1位右腕の達孝太(20=天理高)が3日のロッテ戦で今季初登板。一、二、三回と連続で先頭打者に安打を浴びるも、落ち着いて後続を断った。5回76球を投げ、3安打無失点の好投。高卒3年目でプロ初勝利を挙げた。

 担当の熊崎誠也スカウトは「良かったですね。達から『一軍に上がります。二軍でやってきたことを一軍で見せてきます』と連絡がありました。律儀な男です。でも心配はしていませんでした。しっかり準備していましたから」とこう続ける。

「ドラフト前に球団幹部と担当の私が、達と面談をしたのですが、うちの幹部を相手に議論が白熱。打てば響くじゃないですけど、達は聞かれたことに答えるだけでなく、質問を返してくるんです。球団の育成面についてとか、トレーニングについてとか。高校時代からメカニックにも明るくて『将来的にはメジャーに行ってサイ・ヤング賞を2度取りたい』と具体的な目標を語っていました。

目標がしっかりしているという点では(球団OB)大谷翔平(現ドジャース)と似ている気がします。当時の天理・中村良二監督は進学を勧めたいようでしたが、最終目標がメジャーだから、早くプロへ行きたいと監督を説得した。よく勉強していて自分の意見がはっきり言える。面談は1時間半で、間違いなく最長記録です(笑)」

 達は1位指名された際、日本ハムの印象を問われると、「ダルビッシュ(現パドレス)さんを始め、多くのいい投手が育つ球団。自分がやるべきことをやって、ダルビッシュさんの後を追いかけていけたら」と将来のメジャー志向を公言している。 

 日本ハム入団後にはこんなことがあった。ファーム関係者が声を潜めてこう明かす。

「新型コロナウイルス全盛の頃、達がコロナに感染したので寮の隔離部屋に入った時があった。完治するまでは絶対安静で、出てきてはいけないのに、夜の11時や0時になると、こっそり屋上に上がって夜な夜な自主トレをやっていた。結局、寮の関係者に見つかって大目玉を食らいましたが、『見上げたやつだ』と評価するコーチ、スタッフもいました」

 身長194センチのスケールの大きい右腕は、日本ハムからメジャーへ飛び立った先輩たちに続けるか。

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