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《本多雄一の巻》頭からフェンスに激突してもボールを離さないガッツの持ち主【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月5日 9時26分

《本多雄一の巻》頭からフェンスに激突してもボールを離さないガッツの持ち主【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】

本多雄一・一軍内野守備走塁コーチ(C)日刊ゲンダイ

本多雄一

【ホークス一筋37年 元名物広報が見た「鷹の真実」】#15

 本多雄一

  ◇  ◇  ◇

 今回はホークスの一軍内野守備走塁コーチを務める本多雄一(39)の回になります。地元福岡県生まれで鹿児島実業に野球留学し、三菱重工名古屋でプレー。2005年大学・社会人ドラフト5巡目で入団しました。

 現役時代の言動を知っている方はご存じでしょうが、とにかくマジメ。入団当初から大人っぽい性格で、その当時から普段の食事にも気を使っていたくらいです。

 社会人出身なので1年目から一軍起用が見込まれていましたが、オープン戦で負傷し、開幕は二軍スタート。本格的に一軍で活躍するのは2年目からになります。それでも希望枠で同期入団の松田宣浩は自分より先に一軍に定着した本多のことを、相当意識していましたね。

 プレースタイルは堅実ですが、ここぞでガッツを見せてくれる。2012年の日本ハムとのCSファイナルステージ3戦目では、札幌ドームのフェンスに頭から激突しながらダイビングキャッチ。頚椎捻挫で病院直行となりましたが、それでもボールをこぼしませんでした。当時、一軍内野守備走塁コーチだった鳥越裕介も「ボールを離さなかったのが偉い!」と絶賛していました。

 そうしたプレーができる男だから、女性ファンも多い。いまでも球場では「ポンちゃーん!」と黄色い声援が飛ぶこともあります。

 コーチとしても勉強を欠かさず、自分の考えをしっかり持っている。

 例えば取材の時、まず自分の考えをハッキリ言う。しかし、メディア側もいろいろと話を引き出そうと、本多の考えとは違うことなどをわざと振ってきます。すると本多は「いや、そうじゃないんです」とキッパリ言い、また自分の考えをイチから説明する。だから、取材時間が予定時間をオーバーすることも多々ありました(笑)。

 生真面目なのはいいのですが、こんなことも。僕が二軍マネジャーから一軍の広報チーフになった時、本多は「マネジャー、よろしくお願いします」と言ってきた。「いやいや、俺は広報だから」と言いましたが、「僕の中でプロのマネジャーといえば田尻さんです」と。その気持ちはうれしいのですが、他のスタッフの手前もあります。僕も「わかったわかった。それ以上言うなよ」とクギを刺すにとどめました。

 堅物というほどでもないし、融通が利かないわけでもない。とにかく仕事に対しては真面目な男なんです。

(田尻一郎/元ソフトバンクホークス広報)

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