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ドジャース“圧倒的不利”の下馬評覆す光明は「大興奮・大谷」の勝負強さにあり

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月5日 9時26分

ドジャース“圧倒的不利”の下馬評覆す光明は「大興奮・大谷」の勝負強さにあり

大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

 大谷翔平(30)は目標の「世界一」に手が届くのかどうか。

 ドジャースは日本時間6日午前9時38分からダルビッシュ(38)と松井裕樹(28)のいるパドレスとの地区シリーズ初戦を迎える。2年続けて地区優勝しながら、昨年はダイヤモンドバックス、一昨年はパドレスと同地区のライバルに敗れているが、大谷が加入した今年は意地を見せることができるのか。地区シリーズの直前情報をお届けする。

  ◇  ◇  ◇

 大リーグの公式ホームページが「投手力で優れたパドレスが有利」と報じれば、米スポーツ専門局「ESPN」の野球担当者27人の予想では、22人がパドレスが勝つとみていて、ドジャースを支持したのは5人しかいなかった。

 レギュラーシーズンでドジャースはパドレスに5勝8敗と負け越し。加えてパドレスは後半戦でメジャートップの43勝(20敗)をマーク、ワイルドカードシリーズでもブレーブスに2連勝していて勢いがある。昨年もワイルドカードから勝ち上がったレンジャーズとダイヤモンドバックスのワールドシリーズだったように、メジャーのプレーオフは勢い付いたチームが勝ち上がる傾向があるのだ。

「ドジャースは投手陣に不安を抱えています」と、スポーツライターの友成那智氏はこう言う。

「第1戦に先発する山本由伸(26)は右肩腱板損傷から復帰して日が浅いうえ、2戦目のフラハティ(28)はシーズン最終盤に調子を落としています。3戦目のビューラー(30)は今季1勝5敗で防御率5.38、4戦目のナック(27)はルーキーですからね。リリーフ陣も、抑えが決まっていないのが実情です。そこへいくとパドレスの投手陣は安定している。先発のシース(28)、キング(29)、ダルビッシュが健在。元阪神のスアレス(33)という確固たるストッパーもいますからね。ドジャースが勝機を見出すとしたら打ち勝つしかないと思います」

 昨年の地区シリーズはベッツ(31)とフリーマン(35)、MVP実績のある2人が合わせて21打数1安打とブレーキ。ダイヤモンドバックスに3タテを食らった。今年はそのフリーマンが9月27日のパドレス戦で右足首を負傷して状態は万全ではない。

 だが、今年は大谷がいる。今季の対パドレス戦は46打数15安打の打率.326、1本塁打、7打点、4盗塁。天王山だった9月25日からの3連戦は11打数6安打(.545)、3打点、1盗塁で勝ち越しに大きく貢献した。

 フリードマン編成本部長は大谷に関してこう言っている。

「我々が昨年12月に会ったとき、彼との話のすべては10月についてのことだった。彼はそのときにとても興奮していると思う」「WBCの決勝(対米国)の九回を見ていたんだが、興奮を抑えられなかった。とんでもない闘争心の持ち主と、世界中の人が見たんだ」

 ドジャースが圧倒的に不利な下馬評を跳ね返すには、自身初となるメジャーのプレーオフで“ヒリヒリ”したい大谷が勝負強さを発揮することが条件になる。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷がかつて日刊ゲンダイに語った「理想の打者への成長」とはいったいどのようなものか。《欲ではないですけど、変なものが出てくる。ですから…》と、語ったこととは。その時々でなにを考え、なにを思っていたのか。改めて読み返すことで、大谷の今が見えてくる。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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