テレビ各局が小泉進次郎の自民党総裁選敗退にホッとしている理由
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月6日 9時26分
小泉孝太郎(C)日刊ゲンダイ
自民党の総裁選はとんだ茶番だったが、小泉進次郎の敗退にテレビ各局の制作部門は胸をなでおろしているという。兄の孝太郎をこれまで通りドラマやバラエティーに出演させられるからだ。
「一国会議員やヒラ大臣のお兄ちゃんならまだしも、現役の内閣総理大臣の実兄となると、ドラマでも連続殺人の凶悪犯や患者の命よりカネという悪徳医師のような役は振れないですよ。もちろん汚職政治家なんて絶対ダメ。孝太郎さんは相変わらず演技は一本調子ですが、医者や刑事などを無難に演じる中堅として、評価は上がってます。『警視庁ゼロ係』(テレビ東京系)のような主演シリーズも持っていますしね。そんな孝太郎さんのキャスティングに制約が出ると、ドラマが作りにくくなってしまう。他の出演者やスタッフも、これまでとは違う気の使い方をしなければなりませんしね。進次郎首相でなくて、みんなヤレヤレですよ」(ドラマ制作会社プロデューサー)
WOWOWの連続ドラマ「フィクサー」では、首相の疑惑を追う刑事を孝太郎が演じたが、こんな役もできなくなってしまう。
孝太郎はバラエティーの出演も多い。でも、サウナで半裸ではしゃいだり(「小泉孝太郎&ムロツヨシ自由気ままに2人旅」フジテレビ系)、まんまる美尻の筋肉女神を前にデレデレ(「オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます」日本テレビ系)なんていうのは、さすがにまずいだろう。
使いにくい俳優・タレントになる可能性が…
孝太郎を起用するCMスポンサーだって、首相官邸にもあいさつに行った方がいいのかなあと、余計な心配をしなければならない。いまはあちこちからお声のかかる孝太郎だが、進次郎の総裁選次第では、一転、使いにくい俳優・タレントになってしまうところだったのだ。
「9~10月は年末・正月特番の企画が最終的に決まるタイミングですが、孝太郎さんがらみは総裁選や組閣・党役員人事が終わるまでペンディングにしたところもあるようです。これでようやく収録が始まります」(前出のプロデューサー)
日テレ系「ニノさん」の正月特番「ぶっちゃけ新年会」は準レギュラーで、親父・純一郎元首相行きつけの中華料理店に二宮和也らと出かけ、キープボトルを飲んじゃったりする。
そんな孝太郎だが、いずれ政治家になると“予言”されて大慌てになった。ロケで出かけた台湾で、名物占い師の見立ては「あなたは政治家に向いているわ」。
唖然とする孝太郎……。
「僕が一番避けてきた仕事なんですけど。僕はそっちの世界、絶対イヤなんです」と焦りまくりだったが、占い師は「政治の運を2つも持っている。逃げてても必ずそういう日がやってくるわよ」と太鼓判を押す。
なるほど、今回、底の浅さを露呈してしまった進次郎に代わって、孝太郎待望論が起こるかもしれない。
(コラムニスト・海原かみな)
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