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無駄話番組「きらきらアフロ」「バラダン」を惜しむ…地上波から消える長寿番組の悲喜こもごも(桧山珠美)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月6日 9時26分

無駄話番組「きらきらアフロ」「バラダン」を惜しむ…地上波から消える長寿番組の悲喜こもごも(桧山珠美)

笑福亭鶴瓶(C)日刊ゲンダイ

【桧山珠美 あれもこれも言わせて】

 お気に入りだった番組の終了は馴染みの店が突然閉店してしまったようなそんな寂しさがある。

 例えば、「きらきらアフロ」(テレビ東京系)。笑福亭鶴瓶(72)と松嶋尚美(52)の台本なし、打ち合わせなしのトーク番組で、日常に起こったことや気になることを話すだけで、見ても知識や教養が身に付くわけではないが、そのユルさが魅力だった。

 要はただの無駄話だが、コロナ以降、リモート会議が主流になった時代だからこそ、そのありがたみがわかる。そういう意味でも今、必要な番組と思うのだが、23年半の歴史に幕を閉じた。

 もう一つの無駄話番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)も終了。夕方の「5時に夢中!」と夜の「バラダン」。MXを代表する2大生放送の一つが終わってしまい、片翼がもがれた思いだ。

 ミソもクソも一緒、専門家でなくとも政治や経済にモノ申していい、なんでもアリな雰囲気は今の窮屈になったテレビからなくなったもので。だからこそ続けて欲しかった。残念でならない。

最後にいいことを言った神田正輝

 番組は続くが、メインキャストが代わるパターンも。「news every.」(日本テレビ系)の陣内貴美子、「めざましテレビ」(フジテレビ系)の三宅正治、「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)の神田正輝(73)。

 神田は体調不良で番組を休んだり、戻ってきても生気がなく心配していたが、27年半務めていたMCを勇退する。最終回では神田本人が後を引き継ぐ松下奈緒(39)、勝俣州和(59)とグアムを旅するものだったが、グアムの空の下でバーベキューをするなど元気そうで安心した。

 神田は草野仁から番組を引き継いだ際、「兼高かおる世界の旅」のようにしたいと思っていたという。「旅と旅行は違う。旅は起きた時から始まっている。行程など考えず、ゆっくり歩くのが旅」と神田。ただのダジャレおじさんかと思っていたら、最後になかなかいいことを言っていた。

 37年続いた「朝まで生テレビ!」(テレ朝系)も9月で地上波放送が終了した。最後のテーマは「激論!新総裁誕生!ド~する!?ド~なる!?日本」。同日、決定した自民党新総裁石破茂への課題などを論客たちが侃々諤々。喜々として指揮を執るのは田原総一朗(90)だ。

 3時間の生討論を終えた田原を渡辺宜嗣、下平さやかが両脇から挟むように座り、10月からはBS朝日で日曜夜7時から放送すると視聴者にお知らせしたが、その際、「ゴールデン」ということを強調。「これまで遅くて見られなかったという人たちにも、多くの人に見ていただけます」

 惜しまれつつ終わる番組、惜しまれていないのに終わらない番組。番組もいろいろ、テレビ局もいろいろ。

(桧山珠美/コラムニスト)

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