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失敗を失敗でなくしてくれた…ふかわりょうの恩人に対する深い愛情【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月6日 9時26分

失敗を失敗でなくしてくれた…ふかわりょうの恩人に対する深い愛情【今週グサッときた名言珍言】

ふかわりょう(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「私は『ティン!』と決別した」
 (ふかわりょう/テレビ朝日系「ももクロちゃんと!」9月21日放送)

  ◇  ◇  ◇

 9月28日、19年の歳月を経て一夜限りの復活を果たした「内村プロデュース」(テレビ朝日系)。その「内P」に3回目からレギュラーに起用された最古参が、ふかわりょう(50)だ。当然、今回の復活特番にも出演した。

 そんな「内P」での思い出を「とにかくねぇ、追い込まれるんですよ」などとふかわは振り返っていた。精神的に追い込まれ、何もない状態から出てきた「芸人としての魂」みたいなものが、彼の代名詞的ギャグになった「ティン!」だという。その後、芸風を変えてMCなどが主戦場になったふかわ。特番を前に「ティン!」について語った一言が今週の言葉だ。

 そもそも、ふかわは「小心者克服講座」のネタで大ブレーク。だが、ネタ番組では実力を発揮できても、通常のバラエティー番組はいわば団体芸。自分の役割が見つけられず、もがいていた。そこで救ってくれたのが「ふかわくん、君は笑われなさい」とアドバイスした東野幸治や、積極的にイジってくれたタモリらだった。そして、何より大きかったのが「内P」だったのだ。

 その最終回で「この5年余りで、あなたで笑ったのは5回でした」と内村に言われたように、ふかわはイジられ・スベりキャラを確立。「溺愛されたいじめられっ子」と呼ばれた。ふかわは「失敗が失敗でない番組でもあったんです」「今までのバラエティは、失敗が削ぎ落とされてきたんですよね。だけど、内村さんの前では、失敗が失敗でなかった。それは、内村さんの力なんです」(キネマ旬報社「kinezo」 2006年♯1=06年1月1日発売)と振り返っている。

 ふかわの内村への思いの深さを象徴するエピソードがある。2011年10月14日、「内P」終了6年後に放送された「内村TBS」(TBS系)で、内村から「またおまえと2人で番組やろうと思ってさ」と言われ、「それはヤバいです……」と泣いてしまうのだ。

 その後はMC業などで独自路線を築いていった、ふかわ。「内P」復活の記者会見では、「TOKYO MXへの出演で培ったものを視聴者の皆さんや内村さんに見てもらって『成長したな』と思っていただきたい」と語っていた。

 けれど「内P」に戻れば、ふかわはどこまでも「内Pのふかわりょう」だった。即興でスピーチをする企画で追い込まれると「それをやった段階で私は死んだと思ってください」とまで言って「決別」したはずの「ティン!」と魂の叫び。それに対し、内村はうれしそうに言い放った。

「0ポイント!」

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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