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《高校生ドラフト候補のココがすごい!》私のイチオシは「九州の二刀流」と「坂本勇人2世」(小倉清一郎/元横浜高校野球部部長)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月7日 9時26分

《高校生ドラフト候補のココがすごい!》私のイチオシは「九州の二刀流」と「坂本勇人2世」(小倉清一郎/元横浜高校野球部部長)

夏の甲子園で躍動した宮崎商の遊撃手・中村(C)日刊ゲンダイ

【松坂、筒香を育てた小倉清一郎 鬼の秘伝書】#209

 24日のドラフト会議を前に、高校生の注目選手を挙げてみる。

 投手ではまず報徳学園の今朝丸裕喜だ。昨年より腕の振りが力強くなり、常時140キロ台後半をマークするまでに成長。188センチの長身で角度がある。プロでは3年で一軍に出てこられるとみている。

 双璧なのは、東海大相模の大型左腕・藤田琉生だ。こちらはさらに198センチの長身なのに、以前は左肘が下がっていた。それが、今春から夏にかけて肘が上がったことで、出力が大きくアップ。最速150キロをマークするまでになった。軸足に力がたまる2段モーションも効果的。変化球のレベルも高い。

 映像を見ていいと感じたのは、福岡大大濠の右腕・柴田獅子。甲子園出場歴はないものの、190センチから投げ下ろす投球フォームには躍動感があり、そしてしなやかである。球速は140キロ台後半でスライダーもいい。打っては高校通算19本塁打の二刀流。私のイチオシで、今朝丸と藤田とともに1位で指名されてもおかしくない。

 バランスが良く、下位指名があるかどうかというところでは、関東第一の甲子園準優勝右腕・坂井遼と昨秋の明治神宮大会準優勝の作新学院の右腕・小川哲平。一方、甲子園に4度出場した最速148キロ右腕の広陵・高尾響は、球速が出ても打者に捉えられる。球の回転数が足りないように見える。

 プロ志望届を出していない「番外編」では、甲子園とU18の投球で興南の左腕・田崎颯士に将来性を感じた。

 捕手では健大高崎の箱山遥人より関東第一の熊谷俊乃介の成長が目についた(志望届未提出)。横浜の椎木卿五は神奈川大会決勝でサイクル安打を放ったように、打撃力は買える。

 候補が多い遊撃手では、花咲徳栄の石塚裕惺、早実の宇野真仁朗が有名だが、私は宮崎商の中村奈一輝を推したい。183センチ、71キロと細身ながら、俊足と強肩が武器(50メートル6秒0、遠投115メートル)で守備範囲は広く、三遊間の深い位置からのスローイングも鋭い。投手として146キロを計測している。打撃も良く、巨人・坂本勇人の光星学院時代とよく似ている。他ではメジャー志望という東京の進学校・桐朋の森井翔太郎、金沢の斎藤大翔の評判もいい。

 外野手では豊川のモイセエフ・ニキータは打撃力が高い。神村学園の正林輝大も指名されそうだが、大阪桐蔭の境亮陽はスピードが素晴らしく、肩もいい(50メートル5秒8、遠投105メートル)。22年に最多安打のタイトルを取った中日の岡林勇希タイプだ。

 今年は大学生に有望株が多いが、高校生は外れも含めた1位12人に何人が入ってくるか注目だ。

(小倉清一郎/元横浜高校野球部部長)

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